分類 | タチツボスミレ類(近年の研究でエゾノタチツボスミレの仲間と発表された) | |
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学名 | 基本種 | Viola rhizomata (Nakai) Ohwi |
変種 | ||
品種 | ||
異名 |
Viola grypoceras A. Gray var. rhizomata (Nakai) Ohwi
Viola faurieana W. Becker var. rhizomata (Nakai) F.Maek. et T.Hashim.
タチツボスミレ、テリハタチツボスミレの変種説もあるが、独立種説を採用している。
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由来 | rhizomata : 根茎の、根茎がある | |
外語一般名 | ||
茎の形態 | 有茎種 | |
生育環境 | 標高は若干高めに位置する水捌けが良く乾燥気味の明るい林縁(ブナ林)等。 | |
分布 | 国内 | 秋田、北陸、中部から中国地方の日本海側(標高800~1,700m程度の山地)。日本海要素。 |
海外 | ||
補足 | ||
花の特徴 | 形状 | 中輪。タチツボスミレの標準品に比べて細め。側弁の基部は無毛。 |
色 | 淡い紫色。 | |
距 | 白色。円筒状で先が細く、上に曲がる傾向がある。 | |
花期 | 5月~6月上旬。 | |
花柱 | 棍棒形。 | |
芳香 | ||
補足 | 花数は多くない。 | |
葉の特徴 | 形状 | 葉は幅が広い偏三角形、基部は切形または浅い心形。先端は軽く尖る。 |
色 | 表面は深緑色で光沢がある。裏面は淡緑色。 | |
補足 | 両面とも無毛。前年の根生葉は葉の質がやや堅いとされる。托葉は大雑把な櫛の歯状。 | |
種の特徴 | 形状 | 倒卵形。へその方へ尖る。中粒。 |
色 | 種子:茶褐色、種枕(エライオソーム):淡褐白色。光沢がある。 | |
補足 | 果実一つ当たり、6~15個程度結実するとされる。 | |
根の特徴 | ||
絶滅危惧情報 | 秋田県:絶滅危惧Ⅰ類、山形県:絶滅危惧Ⅰ類、新潟県:地域個体群、石川県:絶滅危惧Ⅱ類、京都府:絶滅危惧Ⅰ類、兵庫県:絶滅危惧Ⅰ類、鳥取県:絶滅危惧Ⅱ類、岡山県:絶滅危惧Ⅱ類 | |
基準標本 | ||
染色体数 | 2n=20 | |
参考情報 |
タチツボスミレ類における「種」の存在様式の解析 代表研究者・植田邦彦(金沢大学)
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その他 | 多雪地帯に適応したものと考えられており、蔓状に茎を伸ばして新株をつくる性質を持つ。一面に拡がる傾向からクモノススミレとの別名がある。 |