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ヴィオラ・アーボレッセンス 進む→
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 すみれの仲間らしからぬ尖った葉をたくさん付けています。まだ茎が伸びていない若い株のようですね。これはヴィオラ・アーボレッセンス、つまり、「木立するすみれ」という名前をもらった灌木型のスミレ属です。スミレ科には木本種が多く、リノレア属やメリキトゥス属等のように木本種ばかりのグループもありますが、スミレ属では極めて珍しいと思います(実は知らないだけかも)。
 木本種の多くは熱帯域の植物ですが、これは欧州に自生しています。南地中海沿岸ということなので、むやみに寒くはないにしても独特の気候ですから、この手の植物は冬に花を咲かせるようです。少ない写真資料を見ると、展示されていた白っぽい花より、日本で普遍的に見られるような青紫色の花の方が多く見受けられました。
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