白い微毛に覆われた独特の朔果が膨らんでいました。実は、3週間程度前に撮影したヴィオラ・プベスケンスというキスミレの仲間です。黄色いすみれとしては群を抜いて育てやすく、アメリカキスミレとして一般流通しているもので、まぁ、和名があった方が親しみやすいかも知れません。ただ、学名のプベスケンス("pubescens)"が「真綿のような~、有毛の~」という意味だと分かると、またおもしろいのではないでしょうか。
この時期に登場しましたのは、この朔果がやっと割れて、茶褐色の元気な種子が飛んだからです(随分と時間が掛りるものです)。それにしても、ちょっと不思議な果実ですね。明るい黄花を咲かせるすみれの、もう一つの魅力を垣間見ることができました。