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ヴィオラ・ルペストリス 'ロゼア' 進む→
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 一見、オオタチツボスミレのようですが、華やかな色合いをしています。広い地域に分布するタチツボスミレの近縁種 Viola rupestris です。この紅色の美しい型は変種として扱われたこともありますが、最終的には園芸品種として扱うべき位置づけのようです。
 基本種を実際に観察する機会に恵まれていないのですが、写真を拝見する限り、淡い青紫色の花に白い微毛が目立ち、日本にも自生するエゾノタチツボスミレに風貌がよく似ています。資料では、ヨーロッパ、中央アジア、シベリアから北米まで分布域になっています。つまり、北半球の温帯域全体にまんべんなく自生していることになりますね。日本には自生していませんが、たまたま偶然に自生していないだけのような気がします(笑)。このロゼア(ばら色)と呼ばれる園芸品種は多く流通していますが、おとなしい基本種の方は商品としての価値を認められていないのかも知れません。
   そろそろ、すみれのポット苗が流通しても良さそうな時期ですが、ニオイスミレやパルマスミレが見られる程度です。少し遠出をして、野草店を探してみた方が良いのでしょうか。
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