ニョイスミレがポツンポツンと白い花を2つ咲かせていました。群生している方が一般的ですよね。育ててみると分かるのですが、花がたくさん咲き、それぞれの果実が極小粒の真っ黒いタネを大量に放出します。結果、土壌水分が保たれる環境なら、一面に繁茂するという訳です。
昆虫等の場合、孤独相(こどくそう)と群生相(ぐんせいそう)では、体つきから性質、生活パターンまで変わる相変異と呼ばれる変化が見られます。植物の場合はどうなのだろうかと、ふと、考えてしまいました。今年、愛知県でこんもりと盛り上がるような群生の様子を観察しました。運動会の棒倒しを見ているような雰囲気の塊があちこちにあったのですが、さしずめ、あれが群生相でしょう。上へ上へと伸びるようですね。
さて、こちらの孤独相の撮影は5月初旬でした。この時点では群生していませんが、標高を考えると、これ以降、周辺にも芽が出たのかも知れないと考えることにしました。