キクバヤクシマベニナンザンスミレ [俗・流通名] (菊葉屋久島紅南山菫)
キクバヤクシマベニナンザンスミレ
キクバヤクシマベニナンザンスミレ キクバヤクシマベニナンザンスミレ
キクバヤクシマベニナンザンスミレ キクバヤクシマベニナンザンスミレ
愛知県 2008年4月5日 植栽
作出 不明 :キクバヤクシマベニナンザンスミレ(菊葉屋久島紅南山菫)は流通名(園芸品種/栽培品種名)として扱っている。
交雑親 - 不明 -
Viola x sp.
花の特徴 形状 中輪~大輪。少し丸みのある花弁、側弁は有毛。
乳白色の地色。唇弁と上弁に薄く紫条条が入る。
太めの円筒形。
花期
花柱 カマキリ形。
芳香
補足 通常、側弁は有毛。
葉の特徴 形状 菊葉タイプ。全体は長三角状披針形HELP!から長卵状披針形。先端は尖る。
濃い緑色。
補足 葉の数が多い。
参考情報
その他 茎が少し赤みを帯びている。黄緑色の萼の付属体に大きな刻みが見える。
園芸品種(栽培品種)名の表現
 園芸品種とは園芸的に優れた形質を持つ系統の保護を目的に作られ、種の分類項目の一つとみなされますが、独立した概念です。
 表記としては"cultivar(cultivated variety)"を付す方法が用いられていました(一般に"cv."と略す)。
 尚、複数形である"cvs."が使用される例は稀有であり、一語で複数の園芸品種を指し示す必要がある場合に限られます。
 従前は右のように表記されていました。 Viola odorata cv. 'Sulphurea' → Viola odorata 'Sulphurea'
 1995年の国際栽培植物命名規約(ICNCP)では、学名欄の通り"cv."を記載しないことになり、旧表記法は廃止されました。
 (2021年現在、国際栽培植物命名規約の最新版は第9版の2016年版 [ISBN 978-94-6261-116-0] です)
 園芸品種(栽培品種)を単に「品種」と呼ぶ例が散見されますが、分類項目の品種("f.")とは異質な概念なので、意識的に区別すべきでしょう。尚、栽培品種名は、正確を期すれば「学名」ではないのですが、便宜上、同様に扱われる例が多く、当サイトも同様です。
 詳細情報が全くありませんので、元来、独立したページを作らない方が良いのですが、とても美しいすみれなので、将来判明することを期待して無理に作ってみました。学名すら、スミレ属の交雑種という意味しかありません。札に記載された名前だけが頼りで、ベニバナナンザンスミレとキクバヤクシマスミレのハイブリッドではないかと想像するとしか記載しようがありません。キクバヤクシマスミレ自体がヤクシマスミレとヒゴスミレのハイブリッドです。血統的には複雑ですが、とてもすばらしい「作品」に仕上がっていると、個人的には絶賛しきりです。
2009/03/27


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 (2009/03/12) Latest Update 2022/03/28 [155KB]

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