←戻る
次へ進む→
アカネスミレ(オカスミレ) 進む→
次へ進む→
 この林道に多いアカネスミレ(オカスミレ)です。一応、お約束なので、ルーペを持ち出してひと回りぐるっと観察してみますが、やはり毛は見当たりません。かなり大きなルーペで見ているので、見落としではないと思います。
 不思議なことですよね。アカネスミレと言えば、女性的な外観と名前で知られながら、一般には驚く程にに密生した毛で覆われています。それは葉の表裏、茎全体、萼に至るまで徹底しており、極めて毛が多いという特徴を持った種だと言えましょう。然るに、一転してツルツルで無毛な品種があるのですから、とてもおもしろい現象ではないでしょうか。他の自生地でも観察できたら、やはり大きなルーペで微々細々、眺め回してみたいと思います。チラッとでも毛があったら、逆に驚くのでしょうね。
   各地の地場料理を食べたい気持ちと同様、各地のすみれも見たいと思うのは自然な感覚でしょう。
それから、地域変異を観察して頭の中のイメージに幅が増すことは大事なことだと思っています。
ページのトップへ戻る