ヒメスミレサイシン (姫菫辛細)
山梨県 2023年5月3日 alt.=1,500m
山梨県 2003年4月26日
分類 |
スミレサイシン類 |
学名 |
基本種 |
Viola yazawana Makino Published in: B. M. T. 16: 158 (1902) |
変種 |
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品種 |
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異名 |
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由来 |
yazawana : 人名に由来する 矢澤米三郎氏(1868-1942、長野県の博物学者、教育者)への献名 |
外語一般名 |
【韓】애기금강제비꽃 (韓国名が存在する理由は不明) |
茎の形態 |
無茎種 |
生育環境 |
石灰岩地帯。標高の高い林縁で、土壌は乾燥して空中湿度が高い環境に見られる。 |
分布 |
国内 |
中部から関東北部に限定分布しており、フォッサマグナ要素の植物として知られる。 |
海外 |
日本固有種。ただし、朝鮮半島に分布するとの情報がある。 |
補足 |
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花の特徴 |
形状 |
小輪から中輪。丸弁。側弁は無毛。 |
色 |
スッキリと美しい白い花で中心が黄緑色。唇弁に赤紫色の条が入る。 |
距 |
円筒形で短い。 |
花期 |
遅め(5月~6月)。 |
花柱 |
カマキリの頭形(虫頭形)。 |
芳香 |
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補足 |
萼片の付属体は全縁で切れ込みがなく、先端は反る。一般に花茎は少し赤みを帯びる。 |
葉の特徴 |
形状 |
細長い心形または長卵形。葉質は柔らかく、花後、15cm程度まで大きくなる。先端は尖り、基部は深い心形。 |
色 |
明るい緑色。裏面には白い短毛が目立つ。 |
補足 |
花期には展開が遅れて、基部が丸まっていることが多い。粗い鋸歯がある。 |
種の特徴 |
形状 |
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色 |
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補足 |
卵形の尖った蒴果には紫斑がある。 |
根の特徴 |
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絶滅危惧情報 |
栃木県:絶滅危惧Ⅱ類、群馬県:絶滅危惧Ⅰ類、埼玉県:絶滅危惧Ⅰ類、東京都:絶滅危惧Ⅰ類、山梨県:準絶滅危惧種 |
基準標本 |
信濃、戸隠山 *矢沢米三郎氏他が見出した時期は1899年 |
染色体数 |
2n=20 (Yoshioka, H. & R. TANAKA. 1981. Chromosomes of Viola. Shin Kaki 112) |
参考情報 |
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その他 |
全体の様子はシコクスミレに似るが、葉の様子が異なる。具体的には葉柄と葉身の境目で頭を下げるように曲がっている。
地下茎が太くて長い。群落を形成することが多い。
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やっと、出逢うことができました。概ねの分布は理解していたのですが、一人では出逢うことができずにいました。すみれ仲間と一緒に出掛けて案内してもらうことができました。
2003/05/08
東京を含む静岡県・山梨県周辺で観察される種です。栃木県在住のすみれ界の重鎮である神山隆之氏の説明を要約すると、栃木県内の自生は決して多くないことが分かります。手元資料の「フロラ栃木 第8号(1999年)」では、自生地も3箇所である旨が記されていました。少し戸惑っているのは、記事中に『側弁は有毛』とあったこと。長野県での観察報告は多いようですので、機会があれば探してみたいところです。
2013/10/31
最初に連れて行ってもらった自生地を何度も目指しては、タイミングが合わず、バス便がなかったり、時間切れだったりで出逢うことなく、20年近い時間が経過してしまいました。FBで知り合った方に案内いただき、やっと再開できました。顔に出そうな程、嬉しかったのです。
2023/05/04
ヒメスミレサイシンの白花変種(白い花の白花変種)と想定していますが、近縁種のアケボノスミレである可能性も否定できません
山梨県 2023年5月3日 alt.=1,500m