ジンヨウキスミレ (腎葉黄菫)
ジンヨウキスミレ
北海道上川郡 2025年7月17日 alt.=1,650~1,700m
ジンヨウキスミレ ジンヨウキスミレ
腎臓形の葉を持つ黄色い菫なので、それなりに分かり易いとの想定は見事に打ち消されました(腎臓形の葉の植物がいっぱいです)
北海道上川郡 2025年7月17日 alt.=1,650~1,700m
分類 キスミレ類
学名 基本種 ジンヨウキスミレ Viola alliariaefolia Nakai
変種
品種
異名
Viola glabella Nutt. var. renifolia Koidz.
Viola brevistipulata (Franch. et Sav.) W. Becker var. renifolia (Koidz.) F.Maek.
由来 alliariaefolia : アブラナ科のアリアリア属の植物に似た葉を持つ
外語一般名
茎の形態 有茎種
生育環境 ハイマツ、ダケカンバ等の樹林帯の半日陰となるような場所で雪解けに咲く。
分布 国内 北海道中央部の大雪山系と札幌に近い(無意根山、余市山系)にのみ分布する。
海外 日本固有種。
補足
花の特徴 形状 中輪。側弁基部にはわずかに毛が見られる。
淡く明るい黄色。唇弁と側弁に紫条が網状に拡がる。
極めて短い。
花期 7月上旬から下旬(稀に8月上旬)。
花柱 無毛。一般にキスミレ系統は有毛、「得意な種」であるとのこと*(出典:N001)
芳香
補足
葉の特徴 形状 横に広い腎型。先端は丸くて凹んでおり、基部は心形。特に粗い鋸歯HELP!が目立つ。
両面とも緑色。
補足 托葉は卵形または楕円形で鈍頭。縁に線状突起が出ることがある。
葉質は薄い。茎生葉が基本的に3枚出る。根生葉はない場合が多い。縁に不規則な切れ込みが見られ、また微毛が生える。
種の特徴 形状
補足
根の特徴
絶滅危惧情報 環境庁絶滅危惧種IB類(EN)。北海道RDB絶滅危急種 (Vu)、絶滅危惧Ⅱ類
基準標本
染色体数 2n=24
参考情報
その他 希少種ながら大雪山系では普通に見られるとのこと。五十嵐博氏は北海道スミレ集覧(北方山草第20号)で同種が余市山系にも産すると報告した。
異名が示す通り、オオバキスミレの変種に位置づける見解もある。
 北海道は5月に道南と道東をめぐっています。次の機会には初夏に道央を歩いて、比較的良く見られるとのことですから、是非観察してみたいと思っています。
2010/08/20


ジンヨウキスミレ ジンヨウキスミレ ジンヨウキスミレ
北海道上川郡 2025年7月17日 alt.=1,650~1,700m
 意を決して、夏の大雪山に出掛けました。ジンヨウキスミレについては、幾つかの場所で目にすることができると想定していたのですが、さに非ず。大きく一ヶ所、細かくは二ヶ所で、やっと観察できたという状況です。この自生地に関する限り、個体数は決して多いとは言えないと思いました。
 同行していただいた方が「これは違うよね?」と指さしていただいた植物が「まさに、それです!」という話になり、運良く見つけることができた、見つけていただいたという次第でした。
2010/08/20

ジンヨウキスミレ
解像度の悪い写真ですが、右側ような腎臓形の葉の植物がいっぱいあり、左側の花がないジンヨウキスミレと比べてみました

(つぶやきの棚)徒然草

 (2010/08/20) Latest Update 2025/07/25 [540KB]

ページのトップへ戻る