いかに花が早く咲いた今春でも、西和賀を広域に走り回れば、オオバキスミレに出逢うことができると思っていました。ところが、花も葉も見つからず、既に16時台になっていたのです。その時、ふと、思い出したのは、昔、なんとなく入り込んだ場所でした。
もうずいぶん昔、ちょっと不思議な村落に入り込んで、ふわっとした葉が素敵なフイリミヤマスミレに出逢った時の記憶です。道路の様子が少しだけ変化していましたが、なんとか辿り着きました。オオタチツボスミレが多めに見えていた路傍に車を駐めて、ゆっくり歩いてみると、そこにオオバキスミレがまとまって咲く一画があったのです。後にも先にも、ここでしか見ることができませんでした。