初日の最後、もうホテルに向かおうと車を動かした後、少し戻って、見晴しが良さそうな丘に登ってみたのです。すぐに端正なシロスミレが現れて、次いで、濃い紫色のスミレが現れました。そして、その先で、この個体群に出逢うのです。
青紫と白のグラデーションになった花を持つ個体は、腕を拡げた程の範囲に数個点在していました。実は、当初、キリガミネスミレだろうと思いながら撮影していたのです。20年近く前、この近郊でキリガミネスミレを観察しており、その風貌が良く似ていたからです。でも、これはコワシミズスミレの方かも知れません。側弁に長く白い毛が見えていて、これはサクラスミレ由来である可能性が高そうです。