←戻る 戻る→ アオイスミレ
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 今年のすみれ散策談が沖縄から茨城に飛んでしまって、地元、千葉の話をすっ飛ばしていました。すみれという視点で見ると、千葉は平凡なところがあって、もし、知人が訪ねて来たとしても、東京の高尾山にご案内してしまいそうです。
 それでも、3月、春一番のすみれを求めて、アオイスミレの定点観測に出掛けます。実は、ほんの少しだけ独特な形質を持っていて、例えば、一般に柱頭の先端が鍵型に曲がるところ、どれもシンプルな棒状をしており、花弁がふくよかな形状で、上向きに曲がった距の先端には突起があったりします。継続観察の結果、その形質は長く引き継がれており、また、周辺で他集団が全くみつからないと判明しました。 音声ON 音声OFF
 この個体群は、狭く深い鍋の底のような地形的位置で外部から遮断され、遺伝的交流がない状態で生き続けているのかも知れません。
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