ヴィオラ・ソロリア 'フレックルズ' - Viola sororia - 'Freckles'
ヴィオラ・ソロリア 'フレックルズ'
神奈川県 2008年3月23日 植栽
ヴィオラ・ソロリア 'フレックルズ' ヴィオラ・ソロリア 'フレックルズ'
神奈川県 2012年3月22日 植栽

ヴィオラ・ソロリア 'フレックルズ' ヴィオラ・ソロリア 'フレックルズ'
千葉県 1999年5月3日 山林に逃げ出したもの
ヴィオラ・ソロリア 'フレックルズ' ヴィオラ・ソロリア 'フレックルズ'
千葉県 2000年4月29日 植栽
ヴィオラ・ソロリア 'フレックルズ' ヴィオラ・ソロリア 'フレックルズ'
千葉県 2000年4月29日 植栽
ヴィオラ・ソロリア 'フレックルズ' ヴィオラ・ソロリア 'フレックルズ'
千葉県 2005年4月17日 植栽

ヴィオラ・ソロリア 'フレックルズ'
青森県 2008年5月11日
分類 アメリカスミレサイシン類(節)
学名 基本種 ヴィオラ・ソロリア 'フレックルズ' Viola sororia Willd. 'Freckles' Published in: Hort. berol. 1: t. 72 (1806)
変種
Viola sororia var. affinis (Leconte) L.E. McKinney
Viola sororia var. missouriensis (Greene) L.E. McKinney
Viola sororia var. novae-angliae (House) L.E. McKinney
品種
異名
Viola cucullata var. sororia (Willd.) Torr. & A.Gray
Viola palmata var. sororia (Willd.) Pollard
Viola chalcosperma Brainerd
Viola floridana Brainerd
Viola latiuscula Greene
Viola papilionacea Pursh
その他、多数
由来 sororia : 姉妹の、塊になった(*未確認)、freckles : そばかす
外語一般名 【台】蝶花菫菜、【英】Common blue violet、hooded blue violet、dooryard violet、blue praire violet
茎の形態 無茎種
生育環境 明るく湿り気がある草地、林縁などを好む。
分布 国内
海外 北アメリカ東部から中部。
補足
花の特徴 形状 中輪~大輪。ソロリア系には多くの変化があり、近年10種に整理されたとのこと。
白地に細かい紫の斑点が入る。
太くて丸く短い。
花期 比較的に長い。
花柱 虫頭形。通常、花弁を押し開けないと見えない。
芳香
補足
葉の特徴 形状 心形。夏葉は非常に大きくなり、タバコのパッケージを隠すほどになる。
濃い緑色。
補足
種の特徴 形状
補足
根の特徴 白い髭根。
絶滅危惧情報
基準標本
染色体数 2n=54
参考情報
その他 強靭な性質を持ち、栽培されたものが雑草的に増えている。
園芸品種(栽培品種)名の表現
 園芸品種とは園芸的に優れた形質を持つ系統の保護を目的に作られ、種の分類項目の一つとみなされますが、独立した概念です。
 表記としては"cultivar(cultivated variety)"を付す方法が用いられていました(一般に"cv."と略す)。
 尚、複数形である"cvs."が使用される例は稀有であり、一語で複数の園芸品種を指し示す必要がある場合に限られます。
 従前は右のように表記されていました。 Viola odorata cv. 'Sulphurea' → Viola odorata 'Sulphurea'
 1995年の国際栽培植物命名規約(ICNCP)では、学名欄の通り"cv."を記載しないことになり、旧表記法は廃止されました。
 (2021年現在、国際栽培植物命名規約の最新版は第9版の2016年版 [ISBN 978-94-6261-116-0] です)
 園芸品種(栽培品種)を単に「品種」と呼ぶ例が散見されますが、分類項目の品種("f.")とは異質な概念なので、意識的に区別すべきでしょう。尚、栽培品種名は、正確を期すれば「学名」ではないのですが、便宜上、同様に扱われる例が多く、当サイトも同様です。

 フレックルズは「そばかす」の意味。花のイメージを上手に表現している様に思います。園芸店でよく見られますが、フレックスと記載されているものがほとんどです。これまでに町で出逢ったケースでは100%がこの表記でした。言葉は「何が正しいか」よりも「何が普及しているか」が重要なのかも知れませんね。ただ、誰が名付けたのか、日本語で「フッカケスミレ」と記載している図鑑がありました。霧を吹きかけたような花という意味だろうと思いますが、「そばかす」や「フレックルズ」の方がカワイイですね。
 ソロリアは非常に丈夫で、茎も大きくなり、タネでもドンドン増えるますね。東京都千代田区の「北の丸公園」で葉の濃いスミレを見つけて、タネから育てたら、パピリオナケアだったことがあります。津和野(島根県)や岩手県でも、野生化してしまったソロリアをみつけました。スミレ界のセイタカアワダチソウ的な存在かも知れません。
1999/06/20


(つぶやきの棚)徒然草

 (1999/06/20) Latest Update 2023/06/02 [310KB]

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