シロバナアケボノスミレ [アケボノスミレの品種] (白花曙菫)
群馬県吾妻郡 2013年4月27日
群馬県吾妻郡 2013年4月27日
分類 |
スミレサイシン類 |
学名 |
基本種 |
アケボノスミレ Viola rossii Hemsley ex Forbes et Hemsley |
変種 |
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品種 |
シロバナアケボノスミレ V. rossii f. lactiflora (Nakai) Hiyama ex F.Maek. |
異名 |
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由来 |
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外語一般名 |
花びらが白いことを除き、基本種であるアケボノスミレと変わらない。 |
茎の形態 |
生育環境 |
分布 |
国内 |
海外 |
補足 |
花の特徴 |
形状 |
色 |
距 |
花期 |
花柱 |
芳香 |
補足 |
葉の特徴 |
形状 |
色 |
補足 |
種の特徴 |
形状 |
色 |
補足 |
根の特徴 |
絶滅危惧情報 |
基準標本 |
染色体数 |
参考情報 |
その他 |
アケボノスミレ自体、花の色合いに幅があって、ピンク色が極めて濃くて暗紅紫色の個体群はクロバナアケボノスミレと呼ばれます。ただし、境界線については個人の主観に左右されるものと理解しています。
一方、シロバナタチツボスミレは白花なので分かりやすいと言えます。ただし、極めて淡い薄紅色で、ほぼ白花に見える個体群も多く見られます。
2014/10/18
右側は、極めて淡い色合いのアケボノスミレで、ほぼ同じ場所に自生しています
群馬県吾妻郡 2013年4月27日
白花変種(白変種) |
この白花型品種は白花変種(はくかへんしゅ)または白変種(はくへんしゅ)と呼ばれます。多少、定義に混乱が見られ、その最も根源的な違いは、遺伝的に正常であるか異常であるかという説明の違いだろうと思います。生物学全体で白変種と言えば、遺伝的には正常であって、その形質が次の世代に引き継がれる個体を指し示しますので、この定義に沿うのが常識的だと考えます。
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動植物共通で、遺伝子情報の中に正常な要素として「白くなる遺伝子」を隠し持っていると考えられています。広く理解しやすい一例として、ホッキョクグマの体毛が挙げられることがあります。ホッキョクグマは瞳が黒く、当然ながらアルビノ体ではありません。また遺伝子異常による色素形成不全でもなく、極北の白い世界に適応した優勢種です。氷河期には広範な世界を闊歩したのではないかと想像できますが、一般の環境では、その毛色は目立ちすぎる訳です。この大きな環境の変化に対応するため、スィッチを切った状態で遺伝子が温存されているという考え方があり、説得力があると思います。
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白花型品種を安易にアルビノ体と表現する場合が散見されますが、植物のアルビノ体はクロロフィルが合成できない訳ですから、光合成ができないことになり、結果的に、親からもらった種子内の養分を使い切ると、それ以上は生育できずに枯死してしまいます。従って、農家や種苗業者でもない限り、滅多に観察することはできません。
尚、特に人間に対して使用する場合、相応の配慮と注意を要する言葉です。
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一方、"albus"というラテン語は単純に「白い」という意味です。学名おける"albiflora"、"alba"、"albida"、"albescens"等は"albus"の派生であって、"albino"の派生ではありません(誤解の根元になると思われます)。
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