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 花の中央部がはっきりと白く抜けていますが、一応、これはタチツボスミレかなぁと思っています。葉も少し大きめですが、個体数が多くて多彩なタチツボスミレの一般的変化(変異)の範囲でしょうか。でも、同時にニオイタチツボスミレの遺伝子が滲んでいることも間違いないと思われます。
 植物学の世界で滲透交雑( introgressive hybridization )と呼ばれる遺伝子の滲透現象で、特に近縁種では珍しくないと考えて良さそうです。近縁種の雑種は、当然、その両親と更に近縁である訳で、戻し交雑も容易なのでしょうね。稔性を保持していれば、分離して長い間にいろいろな特徴を持つ個体群の形成に繋がるという理屈でしょう。
タチツボスミレ
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