タチツボスミレ (立坪菫) [別名:ヤブスミレ]
(以下については「補足仮称」のままで認知が進んでいる)
(以下については区分すべきか疑問があるが、認知度が高い、または明確な特徴を持つ)
(以下については区分すべきか疑問があり、認知度も低く、俗称の域を出ない)
(以下については別種とする説が有力になっている)
タチツボスミレ
東京都八王子市 2005年4月17日 高尾
タチツボスミレ オトメスミレ
サクラタチツボスミレ
サクラタチツボスミレ : タチツボスミレはとてもバリエーションに富み、そして、とても美しいと思います
サクラタチツボスミレ 青森県五戸町 2008年5月7日
タチツボスミレ
千葉県船橋市 2009年4月8日
分類 タチツボスミレ類
学名 基本種 タチツボスミレ Viola grypoceras A. Gray
変種
シチトウスミレ : Viola grypoceras var. hichitoana (Nakai) F. Maekawa
シロバナツヤスミレ* : Viola grypoceras var. hichitoana f. kikuzatoi K.Nakaj.
* ツヤスミレがシチトウスミレの別名であるという認識に基づいている。
ケイリュウタチツボスミレ : Viola grypoceras var. ripensis Yamada et Okamoto
コタチツボスミレ : Viola grypoceras var. exilis (Miq.) Nakai
ヤクシマタチツボスミレ : Viola grypoceras var. yakushimensis Masam.
品種
オトメスミレ : Viola grypoceras f. purpurellocalcarata (Makino)Hiyama ex F. Maekawa
シロバナタチツボスミレ : Viola grypoceras f. albiflora Makino
ツヤスミレ : Viola grypoceras f. lucida (Nakai) F. Maekawa
ホソイスミレ : Viola grypoceras f. hosoii (Nakai) F. Maekawa et Hashimoto
ミドリタチツボスミレ : Viola grypoceras f. viridans Hiyama
ミドリタチツボスミレ : Viola grypoceras f. viridiflora Makino ex F.Maekawa
* 学名が2種類見られ、また、葉化に対する考え方に統一感がない(当面、品種として扱う)。
アカフタチツボスミレ : Viola grypoceras f. variegata Nakai(マダラタチツボスミレ)
ケタチツボスミレ : Viola grypoceras f. pubescens (Nakai) M. Mizush.
サクラタチツボスミレ : Viola grypoceras f. rosipetala Hiyama
ウラベニタチツボスミレ [俗] Viola grypoceras f. discolor Nakai
ウワゲタチツボスミレ [俗] Viola grypoceras f. hirtella Hiyama
カギタチツボスミレ [俗] Viola grypoceras f. uncinata Sugimoto
ソラムキタチツボスミレ [俗] Viola grypoceras f. ascendens Sugimoto
ヤエタチツボスミレ [俗] Viola grypoceras f. plena Maeda
異名
タチツボスミレ : Viola sylvestris var. japonica Makino
その他
ツルタチツボスミレ* : Viola grypoceras var. rhizomata (Nakai) Ohwi
* テリハタチツボスミレの変種とする説が有力とされるが、一方、独立説も存在している。
タチツボスミレ(山陰型) [俗] サンインタチツボスミレ、その他、多くの通名が生まれた。
由来 grypoceras : 湾曲した角
外国語名 【中】紫花菫菜、【韓】낚시제비꽃
茎の形態 有茎種
生育環境 環境に左右されず、海岸近くから亜高山帯まで、いたるところで見ることができる。
分布 国内 北海道南部から沖縄まで、ほぼ日本全国で見られる。
海外 朝鮮半島(南部)から台湾、中国(中部)で見られる。
補足
花の特徴 形状 中輪から大輪。
一般に淡紫色で紫条が入るが、花型、花色ともに変化が多い。
細長い円筒形で上に反ることが多い。
花期 長い。
花柱 筒型。
芳香 なし。
補足 一般に花茎には毛がない。花茎が根元からも出る。
葉の特徴 形状 卵型が基本。
両面とも緑色。表裏で差が少ない。
補足 典型品は葉先が尖る。托葉には櫛の歯のような切れ込みが入る。
種の特徴 形状 倒卵形。へその方へ尖る。中小粒。
種子:暗黄褐色、種枕:淡褐白色。光沢はない。
補足
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本 北海道、 オトメスミレは神奈川県箱根の乙女峠の採取品が基準標本HELP!、 ヤエタチツボスミレは熊本県阿蘇の採取品が基準標本
染色体数 2n=20
参考情報
その他 タチツボスミレ タチツボスミレ
  • 特徴のひとつである櫛状のたく葉
  • 細長い果実の形状も特徴のひとつ
タチツボスミレ タチツボスミレ

左:430円普通切手(1994/04/25発行、現在は販売終了)

右:ふるさと切手「季節の花シリーズ」第2集(2012/03/01発行)

* (総務省|郵政事業サイトより)



ムサシノスミレ ムサシノスミレ
ムサシノスミレ 東京都 2007年4月7日 植栽

ホソイスミレ ツヤスミレ

アカフタチツボスミレ ミドリタチツボスミレ

ソラムキタチツボスミレ
俗にソラムキタチツボスミレと呼ばれる個体群(加えて、白い花で距が紫掛かるオトメ型です)
大空に顔を向けて立ち上がるイメージでしょうか!
ソラムキタチツボスミレ 群馬県(赤城山) 2003年5月4日

とにかく変化が多く、オトメスミレをはじめ品種、変種が多い。白花で距に淡紫色が残っているのがオトメスミレで、距も白いものをシロバナタチツボスミレと呼んでいます。シロバナタチツボスミレは比較的個体数が多いようです。
1999/06/20

個体数ではタチツボスミレが最多ではないかと思います。交雑種も多く、とても写真だけでは同定できないのです。
1999/06/20

右の個体もタチツボスミレと思われるのですが、花弁の形状や色がとても変わっています。花弁以外はタチツボスミレの特徴を示していました。
 上の写真のような花弁は余り見かけないので突然変異かも知れませんね。自宅から歩いていける場所で撮影しました。翌年も同じ場所で咲くだろうかと楽しみにしていましたが、撮影の翌月には、ブルドーザーのキャタピラーの下敷きになっていました。雑木林が宅地になるのだそうです。この近くにはアカネスミレがたくさん見られ、2時間程の時間を掛けて、アカネスミレの大移動(脱走)を試みてしまいました。移動先は学校の学習用遊歩道なので、しばらくは雑木林のままだと信じていたのですが、この場所も住宅公団が買い上げているとのこと。もうすぐ日本の人口は減り始めるというのに、未だに山林を破壊して宅地化を続けています。愚かなことだと思うのですが・・・・・。

なんでしょう なんでしょう なんでしょう
  • 千葉県船橋市 1999年4月30日
  • 東京都八王子市 2000年4月2日
  • 静岡県富士宮市 2000年5月3日

 中の写真は、どう見てもニオイタチツボスミレとの交雑種だろうと思います。このパターンはかなりの頻度で見られます。
 下の写真は、細長い花弁が反り返って、上を向いています。周りを見渡しても、この個体だけでした。
1999/06/20



 シチトウスミレとツヤスミレは、ある信用できる資料では「別名」として扱われ、また別の信用できる資料では、それぞれに学名を伴って記載されています。ただし、シチトウスミレの方は変種で、ツヤスミレの方は品種扱いですね。
 シチトウスミレは八丈島では「じーがち」と呼ばれているそうです。名前が示す通り、八丈島や三宅島などの伊豆七島、伊豆半島に自生しています。「千葉県植物誌(『千葉県の自然誌』別編)」にも記載されていることは余り知られていません。
2008/11/16


徒然草

 (1999/06/20) Latest Update 2019/04/14 [700KB]

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