ナガハシスミレが見つからないまま、少し山道を歩いていたのですが、我が母親は一面のフキやゼンマイ等の山菜が気になって、ついに袋を取り出して山菜取りモードに入ってしまいました。まぁ、戦前のお嬢さん方には一般に見られる現象です(笑)。
その袋が膨らんだ頃、カーブを曲がって山の環境が少し変わったと感じたところで、雰囲気の異なるすみれが咲いているのを見つけました。わー、アケボノスミレですね。その辺一帯に相当数の個体が見られました。記憶では、岩手で、正確には東北で初めての出逢いではないかと思います。関東甲信越で見掛ける個体群より花が小さめで、花茎も短い印象です。ここでは花期の時点で葉の方もそれなりに展開を始めていますね。花が終わる頃に葉がやっと展開するという既成のイメージとは異なる姿に見えました。