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ケイリュウタチツボスミレ 進む→
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 経験的にケイリュウタチツボスミレかなぁと思っています。ただ、あくまで旅先のことで、外観の形状と生育環境を観察した結果に過ぎず、例えば発芽テストをしてみた訳ではありません(笑)。
 自生地は硬めの砂岩(水成堆積岩)が水流でなめらかに削られた大岩がある渓谷です。葉の小さいタチツボスミレですが、コタチツボスミレとはみなしてもらえないようです。葉の基部が余り深く切れ込まず、葉によっては切型をしていますが、長野県で見られるような菱形には至らない姿でした。増水した際の激流に対して、少しでも葉の抵抗を減らそうとして形状が変わったことは明らかですから、境界線の引き方にも依りますが、渓流植物特有の姿をしていると見て良さそうに感じました。実は、こうした形状も重要ですが、種子が飛んで増水が起こる前に大量に発芽すること、そして根が早く定着することもポイントなのです。
 撮影地は天竜川水系でしょう。地理的に離れていますが、ケイリュウタチツボスミレのタイプ標本の採集地の流域ということになります。花に比べて、葉の方は小さいですね。
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