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 今年の確認目標の一つにタチツボスミレの海岸性品種であるツヤスミレがありました。自生地として知られる愛知県の沿岸部まで出かけた話は既に掲載させていただいたのですが、では、これは?ご覧の通り、相当にツヤがあります。結論として、一応、ツヤスミレと分類しておくことにしました。
 ここは静岡県の沿岸部から約1Kmの山地で海がよく見えます。海岸性のすみれたちが、葉表面のクチクラ層を発達させて厚くなり光沢が出るのは、潮風から保護するためと言われます。すると、最低限、潮風が到達する位置でないと理屈が合わなくなりますね。ここは確かに強い海風が寄せれば潮がやっと届きそうな場所でしたが、細胞の性質を変えた方が有利になる程の影響があるのかは微妙。この土地の風土を余り承知していない身には判然としません。石川県で観察したツヤスミレも、海岸線から500m程度の山の中でした。潮風を第一条件として、他にも何か影響を与える要素があるのではないかと感じています。
   石川県で観察したツヤスミレより大人しいのですが、展示会で拝見するツヤスミレより、しっかりした光沢があります。一応、個人的にはツヤスミレとしておくつもりです。
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