拙宅の狭い栽培棚を見て通り過ぎる方が、意外に多いようです。時々、「白い花がありますね?!」と驚きの声を掛けられました。白い花は園芸流通品だけでなく、一般的な自生品でも少なくないと、すみれ好きたちは知っています。できるだけ簡単に説明しますが・・・。
マルバスミレは明るい緑色の葉と真っ白い花を持つ綺麗な種ですが、雨が降ってしまうと、地面の泥がはねて、せっかくの白い花弁に斑点が付着してしまいます。毎年、そのような姿をよく目にしました。個人的には「よく見かける種」に分類されますが、例えば、京都府RDBでは「絶滅寸前種」になってしまいました。多くの資料では青森県が北限とされますが、標本DBでは北海道にも稀有な記録があります。