交雑親 |
サクラスミレ ( 2n=24 ) Viola hirtipes S.Moore
フモトスミレ ( 2n=24 ) Viola sieboldi Maxim.
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学名 |
Viola x sp.
ヤシュウスミレ : Viola hirtipes S.Moore x V. sieboldii Maxim. in: Wild Violets Jap. Col.: 242, t. 103; 1-8 (1975)
フイリヤシュウスミレ(俗称): Viola hirtipes x V. sieboldii f. variegata
ニシキバヤシュウスミレ(俗称): Viola hirtipes f. rhodovenia x V. sieboldii f. variegata
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茎の形態 |
無茎種間の交雑種 |
生育環境 |
山地の草原や比較的明るい落葉樹林下で見られる可能性がある。
両親の好む生育環境には明るい樹林下という共通点がありながら、別要素として、フモトスミレは比較的乾燥ぎみの環境を、サクラスミレは多少の土壌水分を求めるという違いがあるためか、両親の自生ポイントが少し離れていることが多いと言われる。
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分布 |
国内 |
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海外 |
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補足 |
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花の特徴 |
形状 |
中輪。形状、色合いはサクラスミレに近いと言われる。側弁には白い毛が目立つ。 |
色 |
淡紫色から紫色。唇弁に紫条が入り、花柄は赤紫色を帯びる。 |
距 |
太くて短い筒状 |
花期 |
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花柱 |
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芳香 |
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補足 |
全てではないが、花弁の先に窪みが見られる。 |
葉の特徴 |
形状 |
卵状から卵状披針形 で鈍頭、基部は心形、厚めの葉質を持つ。サクラスミレに近い例が多いようだが、フモトスミレに近い例もあり、全く異なるイメージを醸し出すようだ。 |
色 |
表は深緑色、裏は茶褐色を帯びる。 |
補足 |
表面は初めの葉は無毛、後から出る葉には毛が密生する。裏面はほぼ無毛(もしくは少量の短毛)であるという。*(出典:N004)
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根の特徴 |
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絶滅危惧情報 |
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基準標本 |
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参考情報 |
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その他 |
「野州」は古い時代の地名「下野国」を意味する簡易な呼称で、現在で言えば、栃木と群馬の一部を指します。日光で最初に発見されたことから、「ヤシュウスミレ」の名が与えられた。
1957年に神山隆之氏 がフイリヤシュウスミレ、1960年にヤシュウスミレを続けて発見したとされる。*長野県植物誌(出典:N004)
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