分類 | ミヤマスミレ類 | |
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学名 | 基本種 | フモトスミレ Viola sieboldi Maxim. Published in: Bull. Acad. Imp. Sci. Saint-Petersbourg 23:320; Melanges Biol. Bull. Phys.-Math. Acad. Imp. Sci. Saint-Petersbourg 9:729. 1877 (Diagn. pl. nov. asiat.) |
変種 | ソナレフモトスミレ Viola sieboldi var. litoralis Konta et Katsuyama, 2005 | |
品種 |
フイリフモトスミレ Viola sieboldi f. variegata (Nagasawa) F.Maek. et Hashimoto
シラユキフモトスミレ Viola sieboldi f. albiflora E.Hama
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異名 |
Viola pumilio W. Becker(九州産の標本によって命名された、種小名は「永久」、「こびとdwarf」の意)
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由来 |
Viola sieboldi : 人名に由来 P. F. von Siebold, 1796-1866 出島オランダ商館医師
litoralis : 海岸に生じる、海岸の
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外語一般名 | ||
茎の形態 | 無茎種 | |
生育環境 | 平地から山地の明るく乾燥気味の林下、林縁、草原に見られる(山麓とは限らない)。 | |
分布 | 国内 | 岩手県から屋久島まで分布する。 |
海外 | 韓国に自生情報あり。 | |
補足 | 西日本では主に山地、東日本では海岸から高山まで見られる。 | |
花の特徴 | 形状 | 小型。一般に花弁は丸いが、変化がある。側弁基部に毛がある個体が多い。 |
色 | 一般には白色。唇弁と側弁に紅紫条がきれいに入り、稀に強く入る場合がある。 | |
距 | 太くて丸い。 | |
花期 | 遅め。 | |
花柱 | カマキリの頭形(虫頭形)。 | |
芳香 | あり(弱い)。 | |
補足 | 上弁には紫条が入るものと入らないもの、両方が見られる。 | |
葉の特徴 | 形状 | 先が丸めの卵形または概ね円形。 |
色 | 裏面が紫色を帯びる。ただし変化が多く、光沢の有無にも個体差がある。 | |
補足 | 西日本型は色が薄く、夏は緑色。東日本型は色が濃く、夏も紫色。 | |
種の特徴 | 形状 | 卵形。中粒。 |
色 | 褐色。 | |
補足 | 茶褐色の朔果に臙脂色の斑点が見られる。3枚皮のラグビーボール状。 | |
根の特徴 | ||
絶滅危惧情報 | 岩手県:準絶滅危惧種、宮城県:絶滅危惧Ⅱ類、山形県:絶滅危惧Ⅰ類、千葉県:準絶滅危惧種、京都府:準絶滅危惧種、山口県:絶滅危惧Ⅱ類 | |
基準標本 |
フモトスミレ : 九重山、雲仙岳 ソナレフモトスミレ : 静岡県下田市 (匿) 2005/04/10 by Fumihiro Konta |
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染色体数 | 2n=24 (Yoshioka, H. & R. TANAKA. 1981. Chromosomes of Viola. Shin Kaki 112) | |
参考情報 | 酒田市のため池群における希少野生生物保全調査報告書 山形県環境科学研究センター | |
その他 | フイリフモトスミレの白斑は、クッキリから薄く入るものまで多くの変異が見られる。 |