今回登場するのはスミレ科の木本種だけで構成されているヒメナンセラ属です。左側2枚の写真がクラッシフォリア、右側左がオボバータ、右側右がアングスティフォリアです。ほぼ性質や自生環境が似ており、花や果実の色合い、葉の形状などでやっと区別できるような近縁種だと認識しています。
鈴蘭のような釣鐘状で極めて小さい花を下向きに咲かせます。それから、日本などで多く見られるスミレ科の植物と大きく異なるポイントは果実でしょう。写真の通り、朔果ではなくマンリョウのような漿果をたくさん付けるのです。
ヒメナンセラ属はすみれ愛好家向けではなさそうですが、橋本保先生

のスライドで初めて見た時は驚いたものです。