初日は、ススキに覆われた高原域を中心に歩いていました。しっかり陽光が当たる環境であるため、ヒゴスミレやフモトスミレなど、明るく乾燥気味の環境を好むすみれたちが主役です。前年に揺らめいていたであろうススキの折れた茎に埋もれています。
昨日までは、ヒゴスミレの種内変異が気になった話をしていました。実は、フモトスミレこそ、全国を歩き回ると、まさに千差万別であり、閉口させられてしまうのですが、ありがたいことに、ここではほぼ同じ姿をしていたのです。小さくて濃緑色の葉を裏返すと、同様に濃紫色をしています。花茎に強い赤みが見られ、距がほんのり淡紫色を帯びるという、見かける頻度が高いタイプだと思いました。