ヨウコウ[桜] (陽光、バラ科)--- Cerasus campanulata 'Yoko' ---

ヨウコウ[桜](陽光、バラ科)
 早咲きで花が大きい栽培品種のヨウコウ(陽光)です。一際、人目を惹く薄紅色の花が素晴らしいと思います。かなり人気があるようですね。
 1981年に種苗法に基づいて品種登録されたばかりの比較的新しい栽培品種だそうです。両親はアマギヨシノとカンヒザクラとはっきりしています。花冠はアマギヨシノ譲りの直径4~5cmの大輪で、花色はカンヒザクラ譲りの紅色。樹木としての枝の伸び方が横には余り展開せず、縦方向に伸びる性質があるので街路樹向きです。今後の主流になっていくのではないかと思っています。
 昨年、花の終焉期に観察して注目していました。調べていくと、この桜の育種を素材とした映画が作られていることを知りました。
撮影 : 千葉県佐倉市 2022年3月31日

バラ科 サクラ属
分類体系 APG 属性(生活型) 落葉高木
標準和名 ヨウコウ 漢字表記 陽光
学名/栽培品種名 Cerasus campanulata 'Yoko RDB
花期 春:3~4月 結実期
原産地 日本 備考
国内分布 増殖され、各地に植えられている。
自生環境 アマギヨシノとカンヒザクラを両親とする人工交配種。
補 足 1981年に種苗法に基づいて品種登録された。愛媛の高岡正明氏が半生を掛けて育種した。優秀な栽培品種として、今後の展開が期待される。

ヨウコウ[桜](陽光、バラ科) ヨウコウ[桜](陽光、バラ科)
花が大きいと言葉で説明しても難しいので、比較対象として(仕方なく)自分の指を持ってきました。相当なものです。
ヨウコウ[桜](陽光、バラ科) ヨウコウ[桜](陽光、バラ科)
ヨウコウ[桜](陽光、バラ科)
都会のビル群を背景に、中央の白いオオシマザクラの右後方に見えている「陽光」。左の柳が絶妙なバランスです。
撮影 : 東京都台東区 2023年3月20日

ヨウコウ[桜](陽光、バラ科)
元々、華やかな紅色の花ですが、花期の終盤になって花弁が減り、萼筒や鱗片が目立ってくると全体が真っ赤な印象になります。
撮影 : 千葉県佐倉市 2022年3月31日
陽光桜 YOKO THE CHERRY BLOSSOM 新種の桜作りに半生を捧げた愛媛の高岡正明(伯方の塩創業者)氏の生涯を描いた物語。どんな気候の土地でも花を咲かす新種の桜の品種開発に一生を捧げる決意して、桜の新品種登録第1号“陽光“を生み出した。
[ 公開:2015年 / 上映時間:114分 / 製作:2015年(日本) / 配給:GRAND KAFE PICTURES ]

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 (2023/03/21) Latest Update 2023/03/23 [1.15GB]


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