当地のナガバノタチツボスミレに関する記録は、最近のものに限定されており、分布面積は2008年の観察で「およそ数m×数mであった」と報告されています。ところが、現在では、かなり分布面積を拡げていることも分かっています。
一方、当地のニオイタチツボスミレは、分かりやすい図鑑的な典型品が多く、花弁の色合いなどでは、それなりの変異も見られる属性です。ところが、ナガバノタチツボスミレが見られる範囲では、更に、変異の幅が拡がっていて、友人への説明に窮する状況に陥ってしまいました。この状況による推測の域を出ませんが、どうやら、両種が混血した後に「分離」を示しているように感じられます。