ヒトツバエゾスミレ [エイザンスミレの変種(単葉変種)] (一ツ葉蝦夷菫)
ヒトツバエゾスミレ
神奈川県 2008年3月23日 植栽
ヒトツバエゾスミレ ヒトツバエゾスミレ
ヒトツバエゾスミレ
神奈川県 2008年3月23日 植栽
ヒトツバエゾスミレ ヒトツバエゾスミレ
神奈川県 2011年3月21日 植栽
分類 ミヤマスミレ類
学名 基本種 エイザンスミレ Viola eizanensis (Makino) Makino Published in: J. Jap. Bot.,1:15. (1917)
変種
ヒトツバエゾスミレ Viola eizanensis var. simplicifolia Makino
ナルカミスミレ Viola eizanensis var. simplicifolia f. leucantha Hiyama
品種 シロバナエゾスミレ Viola eizanensis f. candida Hiyama
異名
Viola chaerophylloides (Regel) W.Becker var. eizanensis (Makino) Ohwi
Viola dissecta Ledeb. var. chaerophylloides (Regel) Makino f.eizanensis (Makino) E.Ito
由来 eizanensis : 叡山(比叡山)の
外語一般名 【中】胡堇菜
茎の形態 無茎種
生育環境 山地のやや暗く湿り気味の西側斜面、林下を好む。
分布 国内 栃木県、群馬県などの北関東、長野県北部、四国。
海外 日本特産。
補足 【母種】青森県から九州の霧島まで分布する。太平洋側に多い。
花の特徴 形状 三裂して檜葉のような形状にならず、一枚にまとまった構造(単葉化)。
葉の形状以外は基本種に準じる。
花期
花柱
芳香
補足
葉の特徴 形状
補足
種の特徴 形状
補足
根の特徴
絶滅危惧情報 長野県:絶滅危惧Ⅰ類、徳島県:絶滅危惧Ⅰ類、愛媛県:絶滅危惧Ⅰ類
基準標本 群馬県 鳴神山 1952.5.9 by M. Fururse (京都大学収蔵)
染色体数 2n=24
参考情報
その他 資料によると、エイザンスミレとは排他的分布で、同地域には自生しないとされる。
 最初にヒトツバエゾスミレに出逢ったのは鳴神山でした。「それはナルカミスミレの間違いでは?!」と言われそうですが、残念ながら、淡い紅色の花でしたので、鳴神山系に自生する単葉変種と言えども、単純にナルカミスミレと呼ぶ訳にはいかないでしょうね。いづれにしても、限られたエリアで見つかるユニークなエイザンスミレの変種です。
 単葉と呼ばれますが、実際には不規則な変化で、大きく二裂したイメージに(実は)切れ込みが入っている形状のもの、楓の葉風なものなど様々です。その後、花期が終了して夏葉になると、最終的には大きな単葉に変化することが多いようです。
 以前は「関東の一部に限定的に自生する」、「栃木から群馬にかけて分布する」と表現されていました。現在では、長野県の白馬村や四国に自生していることが知られていて、表現が変わっています。
2008/10/01
ヒトツバエゾスミレ
ヒトツバエゾスミレ ヒトツバエゾスミレ
神奈川県 2009年3月20日 植栽
 花をアップにしてみました。これだけを見るとエイザンスミレと変わりないのですが、カマキリの頭形といわれる花柱の頭や、切れ込みが入る萼の付属体、ぽってりとした距HELP!という特徴が良く分かります。俗称であるベニバナエゾスミレと呼ばれる型に近いのでしょう。更に「2色咲き」と呼びたくなるような要素も持っています。なかなか優れた園芸品種です。
2009/12/10

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 (2008/10/01) Latest Update 2023/10/16 [470KB]

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