ヴィオラ・ペダティフィダ - Viola pedatifida -
ヴィオラ・ペダティフィダ
神奈川県 2012年3月22日 植栽
ヴィオラ・ペダティフィダ ヴィオラ・ペダティフィダ
ヴィオラ・ペダティフィダ ヴィオラ・ペダティフィダ
神奈川県 2007年3月21日 植栽
ヴィオラ・ペダティフィダ ヴィオラ・ペダティフィダ
神奈川県 2010年3月19日 植栽
分類 トリアシスミレ類(節)[Pedatae Becker] と想定されるが未確認。
学名 基本種 Viola pedatifida G. Don 1831 Published in: Gen. hist. 1:320. (1831)
変種
品種
異名
Viola pedatifida ssp. brittoniana (Pollard) L. E. McKinney
Viola palmata var. pedatifida (G.Don) Cronquist
Viola delphinifolia Nutt.
由来 pedatifida : 中心から深く割かれている、(pedatus) 鳥足状の
外語一般名 【英】 Prairie violet, Crow-foot violet, larkspur violet, coastal violet
茎の形態 無茎種
生育環境 湿気を好むが、一定の日照も必要とするため、開けた森、草原やサバンナに多い。
分布 国内
海外 北米、ロッキー山脈の東部の草原に分布。
補足 北米固有種。
花の特徴 形状 中輪から大輪(1.3~2cm)。明るい青紫色、中央部が白色。側弁の基部は有毛。
独特の淡い青紫色であることを除き、全体はタチツボスミレに似る。
太くて丸く、短い。
花期 普通または少し遅め(4~6月)。自生地では秋に返り咲きが見られることがある。
花柱
芳香 芳香はないとの資料がある。
補足 二色咲きになる型はないとのこと。上弁は基本的には丸いが、徒長することがある。
葉の特徴 形状 5裂して更に不規則に分かれている。比較的小さい(長さ・幅ともに数cm)。
時に、余り切れ込まない状態の葉もあるという。
両面とも明るい緑色。
補足 基本的な形状は( "Viola pedata" )に似る(2~7cm)。
種の特徴 形状 涙滴形(膨らんだ楕円形)。
茶褐色。
補足 果実は卵形で褐色、無毛。種子の数は多い。
根の特徴 茶褐色。
絶滅危惧情報
基準標本 スコットランドの植物学者 George Don (1798-1856) が1831年に記載。
染色体数 2n=54
参考情報
その他 Viola pedataと異なり、閉鎖花HELP!由来の種子が得られる。
高温多湿を避け、乾燥ぎみに育てる方が良い結果が得られる。ただし、米国サイトによると、栽培には難しいところがあり、条件が満たされないと短命になるとしている。

 展示説明にはペダティフォリア( "Viola pedatifolia" )と記載されていましたが、ペダティフィダ( "Viola pedatifida" )だと思われ、その前提で編集しています。
 まだ、余り情報がありません。初めて見た時には、タチツボスミレに似た花を咲かせる、ちょっと変わったトリアシスミレ( "Viola pedata" )かと思いました。学名も似ており、語源が同じ(鳥脚状に裂かれた)なのでしょう。トリアシスミレとは葉の形状や、芳香の有無に違いがあり、特に、側弁の毛の有無で判断できるとされます。
2007/04/16

 自生環境であるプレーリーと呼ばれる草原自体が急速に減少しており、これに伴って絶滅に向かっていると言って良さそうです。
 地域の呼び名である "Prairie violet" を邦訳すると、「大草原のすみれ」というところでしょうか。昔、「大草原の小さな家」というタイトルの家族ドラマがありましたね。
2008/11/22


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(2007/04/16) Latest Update 2022/03/28 [335KB]

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