時々、ホームセンターやインターネットで販売されています。今回目にしたのは「山本花園」さんが流通させている系統で、『開花期:四季咲き』と記載して、四季咲き性が強いことを強調していました。また、『耐寒性:凍らない位』と説明しています。
先島諸島(八重山諸島と説明した方が妥当か)の植物なのに耐寒性があるという部分が釈然としません。ヤエヤマスミレは自生地で観察しています。確かに気化熱が奪われるために周辺よりは気温が低いのですが、南国には違いなく、決して寒い訳ではありません。
四季咲き性について、実際のところは良く分かりませんのでヘタをおして栽培してみることにしました。以前、栽培した記憶がありますが、その時は長く維持できませんでした(笑)。
毛はほとんど目立ちませんが、時々、少しだけ毛深い葉があるようです。ヤクシマスミレの性質なのだと思いますが、花弁の裏側に赤紫色が滲む点がとても綺麗で、交配親として魅力があるのだろうなと思っています。22013/12/01
11月に続き、3月中旬から咲き出しました。ポツポツと咲き出してから、徐々に数が増えています。まだ蕾がありますので、花期は至って長くなりそうですね。秋にも咲き出すのか、楽しみになってきました。2014/04/14
その後の状況です。写真は省略しますが、5月中旬の段階では少し茎が伸びた程度で、4月上旬とほぼ同じ姿、つまり、同じ程度の数の花を咲かせています。そして、まだ咲き続けそうな気配がしています。2014/05/12
7月になっても花茎が上がる勢いは変わらないように感じていました。ところが、少し様子が異なるようです。数は同等なのですが、質が変わったようですね。新たに上がっているのは閉鎖花がほとんどでした。交雑種なので正常な果実は得られないだけに、何かかわいそうな気がします。
余りに葉が混んできたので、ほんの少しだけですが、直径の大きい鉢に植え替えました。良い結果が出るとありがたいところです。2014/07/09
7月に、植えていた鉢から2度、つまり2段階大きな鉢に植え替えました。どうなるものかと見ていましたが、暑さで花が咲かなくなった8月は別として、どんどん葉や茎が増えてこんもりとしています。体積で表現すると約3倍程度になったものと思われます。
暑さが落ち着いた10月ぐらいから、ポツポツと花を咲かせ始めて、今は常に花が咲いています。ただ、陽光が少ない季節ですので、どっと花が増えるということではないようです。それにしても、さすが『四季咲き』だけあって、よく咲きますね。2014/12/14
園芸品種(栽培品種)名の表現 |
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園芸品種とは園芸的に優れた形質を持つ系統の保護を目的に作られ、種の分類項目の一つとみなされますが、独立した概念です。 表記としては"cultivar(cultivated variety)"を付す方法が用いられていました(一般に"cv."と略す)。 尚、複数形である"cvs."が使用される例は稀有であり、一語で複数の園芸品種を指し示す必要がある場合に限られます。 |
従前は右のように表記されていました。 Viola odorata cv. 'Sulphurea' → Viola odorata 'Sulphurea' 1995年の国際栽培植物命名規約(ICNCP)では、学名欄の通り"cv."を記載しないことになり、旧表記法は廃止されました。 (2021年現在、国際栽培植物命名規約の最新版は第9版の2016年版 [ISBN 978-94-6261-116-0] です) |
園芸品種(栽培品種)を単に「品種」と呼ぶ例が散見されますが、分類項目の品種("f.")とは異質な概念なので、意識的に区別すべきでしょう。尚、栽培品種名は、正確を期すれば「学名」ではないのですが、便宜上、同様に扱われる例が多く、当サイトも同様です。 |
(2013/12/01) Latest Update 2023/08/29 [420KB]