フモトシハイスミレ (麓紫背菫)
フモトシハイスミレ
大分県(九重町) 2006年4月20日
フモトシハイスミレ フモトシハイスミレ
  • 大分県(九重町) 2006年4月19日
  • 大分県(九重町) 2006年4月20日
フモトシハイスミレ フモトシハイスミレ
  • 大分県(九重町) 2006年4月19日
  • 大分県(九重町) 2006年4月20日

フモトシハイスミレ
東京都 2023年3月30日 植栽
交雑親
フイリフモトスミレ
フイリフモトスミレ ( 2n=24 )
Viola sieboldi Maxim.
シハイスミレ
シハイスミレ ( 2n=24 )
Viola violacea Makino 大分県(九重町) 2006年4月19日
学名
Viola x sp.
フモトシハイスミレ : Viola sieboldi x V. violacea
フイリフモトシハイスミレ : Viola sieboldi f. variegata x V. violacea
茎の形態 無茎種間の交雑種
生育環境 山地のやや湿り気がある杉林で観察した。ただし、それなりの日照量がある。
分布 国内
海外
補足
花の特徴 形状 中輪。花色や形状は全体にシハイスミレに近いように見えるが、やはり中間的。側弁に毛がある。
薄めの紅色。
短め。
花期
花柱
芳香 シハイスミレは、とてもフローラルなすばらしい芳香を放っていたが、フモトシハイスミレの方は芳香はありつつも、どちらかと言えば、シソに近いような芳香である。
補足
葉の特徴 形状 ミツモリスミレの資料には、花時の葉は卵状披針形HELP!と記載されているが、シハイスミレに近い三角状披針形であった。無毛。
表面は明るめの緑色、裏面はシハイスミレに似た紫色。
フイリフモトスミレにそっくりの白斑があり、かつ、シハイスミレの照り葉が確認できる。
補足
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本
参考情報
約50cm離れた場所 ご両親かも! 約1m離れた場所のあやしいすみれ?
シハイスミレとフイリフモトスミレ フィリフモトスミレ?
一番大きな株から約50cm離れた場所の様子 フイリフモトスミレ?(白い花ですね)
その他 近隣で複数の個体を確認しました。この交雑が多頻度で発生しているというより、同じ莢から出たタネが蟻などによって2m程度運ばれたと考えた方が自然だと思います。

フモトシハイスミレ フモトシハイスミレ
フモトシハイスミレ
この自生地は、分かりやすいフモトスミレと怪しい感じのシハイスミレ、交雑種たち、ヒナスミレの混生地でした
群馬県 2013年4月27日
 フイリフモトスミレとマキノスミレの自然交雑種は、採集地(長野県木曽郡の三ツ森山)からミツモリスミレとされました。マキノスミレはシハイスミレの変種ですから、フイリフモトスミレとシハイスミレの組み合わせをミツモリスミレとしても良いかと思いますが、幾つかの図鑑やwebサイトで見ることができるミツモリスミレの姿はマキノスミレにとても近く、写真の個体とは雰囲気が違います。フイリフモトスミレとシハイスミレの自然交雑種をフモトシハイスミレと表現する例が多くありましたので、これを採用しました。
 今回の一方の親と見られるシハイスミレは、葉が大きく、表面がツヤツヤした個体でした。フイリフモトスミレの方は、花の大きさや葉の様子に幾つかのパターンがありましたが、近くで咲いていた個体の方と似ていたので、問題はないと思っています。
2006/04/23

 混生地のマキノスミレとシハイスミレは見極めが付かないのは仕方がないところです。そんなマキノスミレっぽいシハイスミレ、フモトスミレ、それからヒナスミレの混生地に足を運ぶことができました。この3種なら、それぞれに見分けが付くつもりでしたが、これがなかなか・・・。地元の方は遺伝子の融合があったのではないかという主旨の想定をしていました。ミツモリスミレ、フモトシハイスミレには不完全ながら稔性があるとされています。それなら、戻し交雑も含めて、シハイスミレからフモトスミレに至る多段階の交雑種があってもおかしくありません。ただし、あくまで想定の話に過ぎません。それから、ヒナスミレが絡んでいるのかは判然としません。
2013/05/07


フモトシハイスミレ フモトシハイスミレ
東京都 2005年4月2日 植栽

(つぶやきの棚)徒然草

 (2006/04/23) Latest Update 2023/08/10 [805KB]

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