フモトスミレ (麓菫)
フモトスミレ
岩手県奥州市(水沢区) 2006年5月5日

フモトスミレ フモトスミレ
  • 徳島県三好市 2009年5月6日
  • 愛媛県西条市 2009年5月9日
フモトスミレ フモトスミレ フイリフモトスミレ
フモトスミレ フモトスミレ
東京都武蔵村山市 2013年4月14日 *ヒメミヤマスミレっぽい?!

フモトスミレ フモトスミレ
群馬県渋川市 2013年4月26日

フモトスミレ フモトスミレ
静岡県富士宮市 2006年4月10日
分類 ミヤマスミレ類
学名 基本種 フモトスミレ Viola sieboldi Maxim.
Published in: Bull. Acad. Imp. Sci. Saint-Petersbourg 23:320; Melanges Biol. Bull. Phys.-Math. Acad. Imp. Sci. Saint-Petersbourg 9:729. 1877 (Diagn. pl. nov. asiat.)
変種 ソナレフモトスミレ Viola sieboldi var. litoralis Konta et Katsuyama, 2005
品種
フイリフモトスミレ Viola sieboldi f. variegata (Nagasawa) F.Maek. et Hashimoto
シラユキフモトスミレ Viola sieboldi f. albiflora E.Hama
異名
Viola pumilio W. Becker(九州産の標本によって命名された)
由来
Viola sieboldi : 人名に由来 P. F. von Siebold, 1796-1866 出島オランダ商館医師
litoralis : 海岸に生じる、海岸の
外語一般名
茎の形態 無茎種
生育環境 平地から山地の明るく乾燥気味の林下、林縁、草原に見られる(山麓とは限らない)。
分布 国内 岩手県から屋久島まで分布する。
海外 韓国に自生情報あり。
補足 西日本では主に山地、東日本では海岸から高山まで見られる。
花の特徴 形状 小型。一般に花弁は丸いが、変化がある。側弁基部に毛がある個体が多い。
一般には白色。唇弁と側弁に紅紫条がきれいに入り、稀に強く入る場合がある。
太くて丸い。
花期 遅め。
花柱 カマキリの頭形(虫頭形)。
芳香 あり(弱い)。
補足 上弁には紫条が入るものと入らないもの、両方が見られる。
葉の特徴 形状 先が丸めの卵形または概ね円形。
裏面が紫色を帯びる。ただし変化が多く、光沢の有無にも個体差がある。
補足 西日本型は色が薄く、夏は緑色。東日本型は色が濃く、夏も紫色。
種の特徴 形状 卵形。中粒。
褐色。
補足 茶褐色の朔果HELP!に臙脂色の斑点が見られる。3枚皮のラグビーボール状。
根の特徴
絶滅危惧情報 岩手県:準絶滅危惧種、宮城県:絶滅危惧Ⅱ類、山形県:絶滅危惧Ⅰ類、千葉県:準絶滅危惧種、京都府:準絶滅危惧種、山口県:絶滅危惧Ⅱ類
基準標本 フモトスミレ : 九重山、雲仙岳
ソナレフモトスミレ : 静岡県下田市 (匿) 2005/04/10 by Fumihiro Konta
染色体数 2n=24 (Yoshioka, H. & R. TANAKA. 1981. Chromosomes of Viola. Shin Kaki 112)
参考情報 酒田市のため池群における希少野生生物保全調査報告書 山形県環境科学研究センター
その他 フイリフモトスミレの白斑は、クッキリから薄く入るものまで多くの変異が見られる。

フモトスミレ フモトスミレ フモトスミレ
フモトスミレ フモトスミレ フモトスミレ
かわいらしい花とつぼみです。あれっ、距HELP!が変ですね。実は、距が三つあります
群馬県桐生市 2001年4月22日
フイリフモトスミレ ソナレフモトスミレ

 まだ、ヒメミヤマスミレを認識していなかった頃、フモトスミレと混同していました。では、今は大丈夫かというと、必ずしもそういう訳にはいかないかも。ヒメミヤマスミレの東海型と呼ばれていた部分がトウカイスミレとして再分類されましたが、これは、むしろ分かりやすい部分だったと思われます。困っているのはフモトスミレとヒメミヤマスミレの境界線。ともに変化があり、葉の裏面が紫色を帯びているかどうかだけでは判断し難い面が多いようです。少なくても、花では区別は難しそう。
2006/05/13

 耳に新しいソナレフモトスミレは、資料によると、2005年に発表されたばかりの新種とのこと。「葉が厚く、濃緑色で光沢があり、白斑や毛がない海岸型」と説明されている。昭和天皇が植物の研究をしていた伊豆須崎で国立科学博物館の相模灘調査プロジェクトの調査結果に基づくそうです。
2007/07/17


 フモトスミレの自生北限について、太平洋側では岩手県南部(現在の奥州市)とされています(注:後述項を参照)。では、日本海側の北限はどこかというと、山形県の調査報告書によると、山形県北西部(酒田市)と記しています。ただし、かなり古い文献ながら、『秋田懸植物誌(1932)』に記載があります。また、『函館市史』の記載に函館山の植物としてフモトスミレが登場するのですが、五十嵐博氏の資料には記載がありませんので、ここでは紹介するにとどめます。
2016/01/02

 前述の自生北限について、奥州市より少し北に位置する北上市、金ケ崎町の記録が報告されています(北上市立博物館スミレ属植物目録,北上市立博物館研究報告12)。
2018/10/08

 引き続き、奥州市のフモトスミレの話です。『岩手縣のスミレ(1950、岩手大学・菊地政雄著)』には「(岩淵初郎氏が1934年に)フモトスミレが水沢町大鐘の松林中に産することを報ず」として登場します。実は、この場所は我が母校の近隣ですが、当時から市街地であり、既に松林はありませんでした。ヒメスミレなどなら分かりますが、フモトスミレが見られるような場所ではありません。写真で紹介している場所は市街地から離れており、今でも静かな松林が拡がっています。
2020/05/30


徒然草

 (2000/05/08) Latest Update 2021/09/08 [650KB]

ページのトップへ戻る