コマガタケスミレ (駒ヶ岳菫)
コマガタケスミレ
神奈川県 2008年3月23日 植栽
コマガタケスミレ コマガタケスミレ
神奈川県 2007年3月21日 植栽
コマガタケスミレ
愛知県 2008年4月5日 植栽
交雑親
スミレ
スミレ ( 2n=48 )
Viola mandshurica W. Becker
フモトスミレ
フモトスミレ ( 2n=24 )
Viola sieboldi Maxim.
学名
Viola x sp.
コマガタケスミレ : Viola x doii Taken. nothof. kisokomana E.Hama et Nackej. Published in: J. Jap. Bot. 51: 344, f. 2 (1976)
フイリバスミレ : Viola x doii Taken.
Viola mandshurica x V. sieboldi
茎の形態 無茎種間の交雑種
生育環境 山地の草原や比較的明るい落葉樹林下で見られる。
分布 国内 両親が近接自生する各地で散見される。
海外
補足
花の特徴 形状 小輪から中輪。側弁は有毛。
淡い紅紫色から紫色。
袋状。淡紅紫色。赤味が強く出ることがある。
花期 4月下旬~5月下旬。
花柱
芳香
補足 一般に花付きが悪いと言われる。
葉の特徴 形状 長楕円状披針形HELP!から卵状披針形で厚い。
表は深緑色、裏は茶褐色を帯び、花後、次第に薄くなる。*(出典:N004)
補足 表面に白い微毛が目立ち、裏面にも少し見られる。艶がない場合が多い(両親の状態に依存する)。
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本 木曽駒ヶ岳(長野県木曽郡新開村←現:木曽郡木曽町大字新開)浜 栄助WHO!(1964年5月17日)
参考情報
その他 奥原弘人氏が1964年に長野県木曽駒ヶ岳で初採した*(出典:N004) 。橋本保氏WHO!による確認情報もある(一部、情報混乱あり)。記録を紐解くと、橋本氏が自ら採取した標本で、それぞれ1976年に「植物研究雑誌」、1975年に「原色日本のスミレ」に記載したと見られる。
フイリフモトスミレとの組み合わせはフイリバスミレと呼ばれた経緯があり、現在もフイリコマガタケスミレとは呼ばれない。葉に白斑がある。
土井美夫氏が無毛品(大分県、1933年)、竹内亮氏WHO!が特に葉柄の有毛品をそれぞれ命名したとされている。現在の学名に" doii "という言葉が残っており、何らかの事情があるのだろう。
 なかなか見つからない交雑種の一つだそうです。また、なかなか正常花が咲かないという話も聞きますが、個体差があるのではないでしょうか。それから、変化の多いスミレ(マンジュリカ)が片親だけに発現する形態に幅があるのだろうと思います。
2007/04/05

 昨日の「徒然草」を見ていただいたのか、群馬在住のすみれ好きさんから写真と情報を提供していただきました(「参考提供資料」をご覧下さい)。撮影が5月中旬。低いところから高いところまで、標高を追って、多彩なすみれたちを観察できるそうで、その中に両親が混在して咲く場所があるようです。
2010/01/24


(つぶやきの棚)徒然草

 (2007/04/05) Latest Update 2023/10/08 [300KB]

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