萼の赤味が一際濃いようですが、これはマルバスミレです。この撮影地である公園では、マルバスミレが移動することを知りました。もう昔のことになりますが、池に近い斜面などでたくさんのマルバスミレを見ていましたが、2年もすると、全く姿を消してしまうのです。それからは、時々、思い出したように別の場所でポツンポツンと見かけるのですが、決して群落と呼べる数ではありませんでした。
今年、いつもアオイスミレを観察するスポットでマルバスミレの群落を発見しました。毎年見に来る定点観測地ですから、これまで長期間、群落の存在を見逃していたとは思えません。そして、おもしろいことに、萼の色で区別をするなら、大きく2種類の型があることも分かりました。関東では、そう珍しくはない種ですが、少し興味深い側面を持っているようです。
3m程離れた場所では、まぁまぁ開いていたので少し不思議に思いました。開いていた方の萼は緑色に近く、こちらは臙脂色です。