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 唇弁が濃いめの赤紫色で、全体に花が細めでキリっとした「お気に入りのニョイスミレ」です。撮影地は信州の高原ですから、ミヤマツボスミレも想定できそうな場所でしたが、葉の様子を見る限り、ニョイスミレとすべきでしょう。まぁ、経験上、この辺は余りこだわらない方が良いのかも知れません。
 この種は分布が広く、個体数、花数はダントツに多いことが特徴で、当然ながら、変異も極めて豊かです。これぞ、典型品!という姿が曖昧で、花の色や葉の形が少し違う品種群との境界線を問われると、回答に窮してしまうことがあるのです。更に事実を語り加えるなら、この種や近縁種は東南アジア広域で観察でき、決して分布の中心が日本という訳ではありません。
 この自生地では、拠点間の移動に時間を要するので、いつも、ゆっくりと散策できないというジレンマを感じてしまいます。のんびり歩きたいものです。
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