数年前から庭に現れた不明種です。ネット上で問い合わせをしてみたこともあるのですが、分かりませんでした。ハイブリッドにしか見えませんが、明確な稔性があり、発芽率も高いようです。葉の形態、葉脈の様子から、沖縄に自生するすみれたち(ヤクシマスミレ、イシガキスミレなど)のいづれかが片親ではないかと想像しています。端正な姿をしていますので、少し増やしてみたいところです。2009/06/15
何らかの刺激による倍体化で稔性を持ってしまった南西諸島系のハイブリッドでしょうね。小さな一株から花が咲くまで2年かかって、稔性が確認され、株数が増えました。種子もたくさん収穫でき、「完全稔性がある」と言って良いと思います。どう探しても、同じすみれを見つけることができませんので、名前を付けることにしました。
サントリーフラワーズさんの『春待草』のように、スミレという言葉を入れないのも良いかなぁと、『幾夜の夢』という名前にしてみました。何年かしたら、イクヨスミレなどという名前で流通しているかも知れません(笑)。2010/03/06
「完全稔性がある」と言って良いと表現しましたが、まだ個体差があるようで、朔果の内側で種子の発達に差異が見られます。「半稔性の個体もある」と訂正する必要があるようです。栽培スペースが限られるので思うに任せませんが、できるだけ個体数を増やして選別していくと良いだろうと思います。ただ、こういうことは余り得意ではないかも知れません。2010/07/06
植え替えをした時の記録がありました。無茎種と言って良い形態だと分かります。ひと月間程度でしっかりしましたね。この時に株分けしているのですが、その株が充実して多くの種子を収穫できた訳です。2010/03/06
同じ鉢を回転させながら撮影してみました。乱れが少なく、どの方向からでも鑑賞できて園芸品種としては優れていると思います。大量に出た芽をまとめ植えしたものです。元々、葉が多いので混雑し過ぎですね。2011/07/14
あれれ、こんな花が咲きました。唇弁が2枚あって、結果、距が2個突き出しているようです。同株でも他の花を観察すると、花びらは通常の5枚。単なる花変わりのレベルでしょうね。2013/04/12
(2009/06/15) Latest Update 2024/08/06 [485KB]