ウンゼンスミレ (雲仙菫/温泉菫)
ウンゼンスミレ
ウンゼンスミレ ウンゼンスミレ
東京都 2012年4月7日 植栽
交雑親
アカネスミレ
アカネスミレ ( 2n=24 )
Viola phalacrocarpa Maxim.
(フイリ)シハイスミレ
(フイリ)シハイスミレ ( 2n=24 )
Viola violacea Makino ( f. versicolor E.Hama )
学名 Viola x greatrexii Nakai et F.Maek. Published in: Iconogr. Pl. As. Or. 1(1): 6, t. 3 (1935)
茎の形態 無茎種間の交雑種
生育環境 両親の自生する明るい森林と想定されるが、ほとんど資料がない。
分布 国内
海外
補足
花の特徴 形状 中輪。丸弁。側弁は有毛。
薄い青紫色。
丸い筒型(有毛)。
花期
花柱 虫頭形。
芳香 なし。
補足 萼片の付属体は全縁。
葉の特徴 形状 卵状または楕円状披針形HELP!。葉の表面にはアカネスミレ由来の短毛が両面にある。平坦な鋸歯があり、緩く波打っている。
表面は暗い緑色、裏面はシハイスミレ同様に紫色を帯びる。
補足 「信州のスミレ」では両面が有毛と解説している。
展示品では見られなかったが、フイリシハイスミレが一方の親である場合、白斑が見られるとされる。
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本 長崎県温泉岳(現在は雲仙岳)で、英国人F. C. Greatrex氏が1930年4月5日に採集した。
参考情報
その他 発見例は少ない。子房には毛がある。不稔。稔性があるとの未確認情報がある。

ウンゼンスミレ ウンゼンスミレ
ウンゼンスミレ
東京都 2016年3月31日 植栽
 展示会で拝見した個体は、人為的に交配してウンゼンスミレを再現したものであるとの説明がありました。浜栄助氏WHO!の『原色日本のスミレ*(出典:G001) 』の記載では、両親は「推定」として記載されていますが、こうした交配によって、推定であったものが確認され、個体が復活するという訳です。
2012/04/13

 最近では普通に「ウンゼンスミレ」の名前で園芸流通しているようです。「推定」とされた時代は終わったということかも知れませんね。
2013/11/07

 鎌倉の石井氏が長年の研鑽により交配に成功しておられるのですが、このページの写真は、文字通り、その成果が花を咲かせた個体たちのようです。なにしろ、最近は市販品があるそうで、隔世の感があります。ただし、どうした訳か、それはシハイスミレとコスミレの交配種であるとの未確認情報があるとか、正確な情報があると助かりますね。
2016/11/30


ウンゼンスミレ ウンゼンスミレ
千葉県 2021年2月17日 植栽
 前述の石井氏が交配された苗と種子を新舟ナーセリーさんに送った経緯が、当の新舟新聞(2009年6月23日)に記事として記載されていました。その Niibune nursery ブランドの苗です。直接の末裔かどうかは別として、陳列された苗を見た時に、その記事のことを思い出しました。
2021/03/07

ウンゼンスミレ
東京都 2021年3月6日 植栽
 交雑種にも関わらず、果実が膨らんでいました。継続観察をしていたのですが、残念ながら、ほんの短期間も維持できませんでした。不思議かつ残念。


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 (2012/04/13) Latest Update 2024/08/06 [335KB]

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