| 分類 | ウスバスミレ類 | |
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| 学名 | 基本種 | チシマウスバスミレ Viola hultenii W. Becker Published in: Ark. Bot. 22A(3):4. (1928) |
| 変種 | ||
| 品種 | ||
| 異名 | Viola blandaeformis var. pilosa Hara(ウスバスミレの変種) | |
| 由来 | hultenii : 人名に由来する スウェーデンのhulten氏。 | |
| 外語一般名 | ||
| 茎の形態 | 無茎種 | |
| 生育環境 | 高層湿原、ミズゴケ床などに自生する。北海道では針葉樹林帯、中部地方では亜高山の湿原などで観察できる。 | |
| 分布 | 国内 | 北海道、東北、中部地方に点在する。 |
| 海外 | カムチャッカ、千島、樺太。 | |
| 補足 | 北米に近縁種V. blanda Willdenow(アメリカウスバスミレ)が知られる。 | |
| 花の特徴 | 形状 | 小輪。側弁は無毛(有毛の型も見られる)。 |
| 色 | 白色の花弁で、唇弁に紫条が入る。 | |
| 距 | 丸くて短い袋状。 | |
| 花期 | 遅い。 | |
| 花柱 | カマキリの頭形。 | |
| 芳香 | (未確認) | |
| 補足 | 上弁は間が空き、反り返っている。一般に1株に1花が咲くとされるが、花付きは良くない。 | |
| 葉の特徴 | 形状 | 基部が深い円心型。葉の数はウスバスミレより少し小さめ。 |
| 色 | 両面とも明るい緑色。 | |
| 補足 | 鋸歯 は折り重ならない(ウスバスミレとの違い)。表面にまばらに短毛がある。 |
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| 種の特徴 | 形状 | |
| 色 | 淡褐色、完熟すると黒褐色。 | |
| 補足 | ||
| 根の特徴 | ||
| 絶滅危惧情報 | 環境省【絶滅危惧II類(VU)】 、岩手県:絶滅危惧Ⅰ類、新潟県:絶滅危惧Ⅱ類、群馬県:絶滅危惧Ⅱ類、栃木県:準絶滅危惧種、長野県:絶滅危惧Ⅰ類 |
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| 基準標本 | カムチャッカ東部、南部 | |
| 染色体数 | 2n=24 | |
| 参考情報 | チシマウスバスミレに就いて 菊地政雄 (岩手大学)『岩手大学学芸学部研究年報』第6巻第2部、P44(1954年) |
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| その他 |
和名は宮部金吾および舘脇操によって命名された(1934)。 地下茎から不定芽を出して増える。さく果 に黒褐色(または赤褐色)の斑点があるが、斑点のない緑色の場合もある。橋本保氏 は「日本のスミレ」で、ウスバスミレより、むしろタニマスミレに近いと語っている。
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