アポイタチツボスミレ [アイヌタチツボスミレの品種] (アポイ立坪菫)
アポイタチツボスミレ
アポイタチツボスミレ アポイタチツボスミレ
北海道様似郡 2022年6月8日 alt.=400-750m 葉などはギュッと圧縮されたイメージで暗紫褐色をしている 

アポイタチツボスミレ
茨城県 2006年4月15日 植栽
アポイタチツボスミレ アポイタチツボスミレ
茨城県 2006年4月15日 植栽
是非、自生地で確認してみたいと思っていますが、今は展示会で植栽品を眺めています。鉢植だということもありますが、全体に小さくて、紫色を帯びるためか、きりっと引き締まった印象があります。
2007/07/03

分類 タチツボスミレ類、超塩基性岩変形植物
学名 基本種 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis H. Boissieu Published in: Bull. Soc. Bot. France 57:188. (1910)
変種
品種
シロバナアイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis f. chionantha E.Hama
アポイタチツボスミレ Viola sacchalinensis f. alpina (H. Hara) F.Maek. et T.Hashim.
シロバナアポイタチツボスミレ Viola sacchalinensis f. albialpina E.Hama Published in: Violets of Japan: 181. (1987)
異名
アポイタチツボスミレ Viola sacchalinensis var. alpina H. Hara
アポイタチツボスミレ Viola komarovii W. Becker
由来 sacchalinensis : カラフト、sac(c)halin(サハリン)の、alpina : (アルプス山脈の)高山性の
外語一般名 【中】库叶堇菜 (ku ye jin cai)、【韓】왜졸방제비꽃
茎の形態 有茎種
生育環境 超塩基性(苦鉄質HELP!)岩地の崩壊地の岩の隙間等に生育する。
分布 国内 天塩地方と夕張岳の蛇紋岩地帯、日高山脈北部、アポイ岳山塊の幌満かんらん岩地帯等で見られる。
海外
補足 (日高山系・夕張山系・天塩山系・穂別・上川)
花の特徴 形状 全体にやや小型である点を除き、アイヌタチツボスミレと変わらない。
淡い紫色。唇弁に紫色の条が入る。
筒型。基本的には純白、稀に淡い紫色から緑白色。張り合わせたように筋が入る。
花期 5~6月。
花柱 筒状で先が少し膨らむ。突起毛がある。
芳香
補足 側弁の基部に毛がある(タチツボスミレの典型品には毛がない)。
葉の特徴 形状 三角から心形、または卵形。浅い鋸歯HELP!がある。
濃い緑色。葉の表面には光沢があり、裏は紫色を帯びる。
補足 葉のみならず、植物体全体が紫色を帯びている。托葉は裂けているが、切れ込みは浅め。
種の特徴 形状
補足
根の特徴
絶滅危惧情報 環境省【絶滅危惧II類(VU)】 HELP!
基準標本 北海道・アポイ岳
染色体数 2n=20
参考情報
その他 草丈は5cm程度。アイヌタチツボスミレは、タチツボスミレよりもエゾノタチツボスミレに近いとされる。ただし、エゾノタチツボスミレのように茎が直立する性質ではない。
標高の高いところ、あるいは露岩率が高いところのような条件に対して局所適応性を持つ可能性、高標高地ほど個体サイズが大きい傾向がある。(2021、舟越 健一、松山 周平)。
アポイタチツボスミレ アポイタチツボスミレ
北海道様似郡 2022年6月8日
やっと、アポイ岳を訪ねてみました。山が見える位置まで近づき、引き返したのが1999年のことでした。
 朝の天気予報で午前は曇りで午後から晴れるとのことでしたが、丸一日、霧が立ちこめる中の登山になってしまいました。それでも、時折差し込む日差しもあり、なんとか、撮影はできて、ケガもなく降りてきました。
 アポイ岳は標高810m程度でもあり、『高山植物の花々とかんらん岩の山並み、太平洋のパノラマを満喫する、子どもからお年寄りまで楽しめる登山ルート』といった触れ込みで説明されます。くさり場もありません。でも、甘く見ない方が良いと思いました。
2022/06/14


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 (2007/07/03) Latest Update 2023/03/13 [990KB]

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