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 いつか観察に行こうと思って四半世紀!23年前には、季節外れと知りつつ、近くまで足を伸ばしてみたアポイ岳に、やっと到達しました。残念ながら、当日は一日中「霧」で景観は望めませんでしたが、アポイタチツボスミレがたくさん咲いていました。
 情報としては知っていたのですが、実際に岩の隙間や礫石の間から生えている姿を目の当たりにしました。プレートの衝突で日高山脈が盛り上がる際に、最下層部のマントルが隆起したというアポイ岳の不思議な生い立ちを考えながら歩いていたのです。
 この山には、元々、マントルが冷えた幌満かんらん岩しかなくて、そこから生まれた土壌には、植物の生育を阻害する成分が多いそうです。地質も気象も厳しい、この地で生きる植物たちの生き様、咲く花たちの姿は、もう健気としか言いようがありません。
Images  五合目の少し上で登山道をエゾシカが横切りました。暮らしやすい環境ではないだろうなぁ。
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