アイヌタチツボスミレ (アイヌ立坪菫) [別名:ミチノクスミレ]
アイヌタチツボスミレ
アイヌタチツボスミレ アイヌタチツボスミレ
神奈川県 2010年3月19日 植栽

アイヌタチツボスミレ
アイヌタチツボスミレ アイヌタチツボスミレ
北海道斜里郡 2010年5月31日 alt.=240m
アイヌタチツボスミレ アイヌタチツボスミレ
アイヌタチツボスミレ アイヌタチツボスミレ
北海道野付郡 2010年6月1日 alt.=5m
分類 タチツボスミレ類
学名 基本種 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis H. Boissieu Published in: Bull. Soc. Bot. France 57:188. (1910)
変種
品種
シロバナアイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis f. chionantha E.Hama
アポイタチツボスミレ Viola sacchalinensis f. alpina (H.Hara) F.Maek. et T.Hashim.
シロバナアポイタチツボスミレ Viola sacchalinensis f. albialpina E.Hama Published in: Violets of Japan: 181. (1987)
異名
Viola rupestris subsp. sacchalinensis (H.Boissieu) V.N.Voroschilov
Viola sacchalinensis f. chionantha E.Hama
Viola sacchalinensis var. alpicola P.Y.Fu & Y.C.Teng
Viola venusta Nakai Published in: Bull. Soc. Bot. France 72:194. (1925)
Viola canina var. kamtschatica Ging.
Viola harae Miyabe & Tatewaki Published in: Trans. Sapporo Nat. Hist. Soc. 16:182. (1940)
Viola komarovii W.Becker Published in: Beih. Bot. Centralbl., Abt. 2, 34:237. (1916)
Viola koraiensis Nakai
Viola mariae W.Becker
Viola miyakei Nakai Published in: Bot. Mag. (Tokyo) 42:563. (1928)
アイヌタチツボスミレ Viola mutsuensis W.Becker Published in: Beih. Bot. Centralbl., Abt. 2, 34:241. (1916)
由来 sacchalinensis : 地名の由来する、「サハリンの」
外語一般名 【中】库叶堇菜 (ku ye jin cai)、【韓】왜졸방제비꽃
茎の形態 有茎種
生育環境 崩壊地の岩の隙間、針広混交林の岩礫地、砂礫地および砂地等に生育する。
稀に海岸にも見られ、垂直分布は広い。
分布 国内 北海道、一部本州(個体数は極めて少ない)。
海外 中国、東アジア、ロシア(サハリン、カムチャッカ、シベリア)。
補足 白馬岳が南限との情報がある。
花の特徴 形状 中輪(直径約2センチ)。タチツボスミレに似る。
淡い紫色から若干濃い紫色。中央部分が白く抜ける。唇弁に紫色の条が入る。
筒型。淡い紫色から緑白色。張り合わせたように筋が入る。
花期 遅い(5~6月)。
花柱 筒状で先が少し膨らむ。突起毛(角状の突起)がある。
芳香
補足 側弁の基部に毛がある(タチツボスミレの典型品には毛がない)。
葉の特徴 形状 三角から心形、または卵形。浅い鋸歯HELP!がある。
濃い緑色。葉の表面には光沢があり、裏は淡緑色または紫色を帯びることがある。
補足 土壌により、葉のみならず、植物体全体が紫色を帯びることがある。托葉は裂けているが、切れ込みは浅め。
種の特徴 形状
補足 果実は丸くふっくらしている。
根の特徴
絶滅危惧情報 青森県:絶滅危惧Ⅱ類、岩手県:絶滅危惧Ⅱ類、長野県:絶滅危惧Ⅰ類
基準標本 サハリン
染色体数 2n=20
(Probatova, N. S. 2000. Chromosomal Numbers in some plant species from the Razdolnaya (Suifun) river basin (Primorsky Territory). Bot. Žhurn.)
参考情報
その他 アイヌタチツボスミレは、タチツボスミレよりもエゾノタチツボスミレに近い種とされる。ただし、エゾノタチツボスミレのように茎が直立する性質ではない。
北海道産でも礼文島の個体は、植物体全体が小さめだとされる。
ミチノクスミレ(植物学雑誌、中井猛之進氏)、クロモリタチツボスミレ(園芸の友、佐藤耕次郎氏)として発表されたことがある。cf:サイドストーリー:幻のクロモリタチツボスミレ

アイヌタチツボスミレ アイヌタチツボスミレ
神奈川県 2011年3月21日 植栽

アイヌタチツボスミレ アイヌタチツボスミレ
 展示会で植栽品を観察することができました。先に観察できたアポイタチツボスミレとは少し違う印象です。出来るだけ早い時期に、自生地で確認してみたいと思います。
2010/03/24

 嬉しいことに、やっと自生品を確認することができました。北海道を中心に分布する「普通のすみれ」だと思います。しかしながら、それだけに花色や葉の様子に細かい変化があるようで、「葉の表面に光沢がある」というように思い込んではいけないものと知りました。つまり、エゾノタチツボスミレなどと花の色で区別できる訳ではなさそうです。もちろん、基本的に草立ちの様子を含めて幾つかの相違点がありますので、なんとか区別できそうですが、微妙な変化もあり、草丈が小さい頃には「慣れ」が必要かも知れません。
2010/06/08


 青森県の郷土史家である佐藤耕次郎(雨山)は植物全般にも博学であり、雑誌『園芸の友』にアイヌタチツボスミレをクロモリタチツボスミレ(仮称)として発表しています。その後のことですが、前述の通り、中井猛之進博士が『植物学雑誌』にミチノクスミレ(Viola mutsuensis)として発表しています。
【参考】サイドストーリー:幻のクロモリタチツボスミレ
2013/11/14


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 (2010/03/24) Latest Update 2022/06/14 [470KB]

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