ヴィオラ ガバナー・ヘリック - Viola x 'Governor Herrick' -
ヴィオラ ガバナー・ヘリック
ヴィオラ ガバナー・ヘリック ヴィオラ ガバナー・ヘリック
2008年3月23日 植栽
ヴィオラ ガバナー・ヘリック
2010年3月19日 植栽
作出 (USA, 1910)
交雑親 ヴィオラ・オドラータ ヴィオラ・ソロリア 'パピリオナケア'
  • Viola odorata L.
  • Viola sororia 'Papilionacea' Willd.
Viola x 'Governor Herrick'
Viora odorata x sororia 'papilionacea'
花の特徴 形状 丸めの大輪。側弁に毛が見られる。
濃紫色。
短くて太め。
花期
花柱
芳香 甘い微香がある(下記参照)。
補足 なぜか、「芳香がない (non scented) すみれ」の一つに分類されている。
葉の特徴 形状 先端の尖った心形。
緑色。
補足 鋸歯HELP!が目立つ。 冬季に地上部が枯れない。
参考情報
その他 不稔性。根茎はソロリアと同様にワサビ状になる。
非常に丈夫であり、病害虫に耐性があって、とても育てやすい。微毛が多いが、この品種はハダニにも耐性があるとされる。
園芸品種(栽培品種)名の表現
 園芸品種とは園芸的に優れた形質を持つ系統の保護を目的に作られ、種の分類項目の一つとみなされますが、独立した概念です。
 表記としては"cultivar(cultivated variety)"を付す方法が用いられていました(一般に"cv."と略す)。
 尚、複数形である"cvs."が使用される例は稀有であり、一語で複数の園芸品種を指し示す必要がある場合に限られます。
 従前は右のように表記されていました。 Viola odorata cv. 'Sulphurea'
 1995年の国際栽培植物命名規約(ICNCP)では、学名欄の通り"cv."を記載しないことになり、旧表記法は廃止されました。
 (国際栽培植物命名規約の最新版は2004年版です)
 園芸品種(栽培品種)を単に「品種」と呼ぶ例が散見されますが、分類項目の品種("f.")とは異質な概念なので区別すべきでしょう。
 資料では、欧州に広く分布するニオイスミレ("Viora odorata")と、主に北米等に分布する("Viora sororia 'papilionacea' ")の交雑種として説明されています。これが正しいとすれば、Viola odorata 'Governor Herrick'という表現が多いことは、とても不思議ですね。
 一方、別の資料では("Viora cucullata")由来の交雑種として説明されています。もう一方の親は、やはり("Viora sororia")とされているようでした。
 英国から取り寄せた Roy E. Coombs 氏の"Violets"という書籍で調べてみることにしました。この書籍によると、'Governor Herrick'は20世紀初頭(または19世紀末)に米国で登場したそうですが、その後に登場した(良く似た)'Bournemouth Gem'や'Bournemouth Blue'等は、この'Governor Herrick'から芳香などの要素で選別された栽培品種であると記載されています。ただ、それらが栽培され、流通していく過程でラベルミス等による多くの混乱が生じていったことは大きな問題であり、かつ、どれも識別が難しい程に似ていて、いつか 'Governor Herrick Type' として総称されていくことになったとされています。 cf: --- "Violets: The History & Cultivation of Scented Violets"
2008/07/15

 (2008/07/13) Latest Update 2019/03/04 [250KB]

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