ヤクモスミレ [流通名] (八雲菫)
ヤクモスミレ
ヤクモスミレ ヤクモスミレ
神奈川県 2008年3月23日 植栽
ヤクモスミレ ヤクモスミレ
神奈川県 2012年3月22日 植栽
ヤクモスミレ
神奈川県 2010年3月19日 植栽
作出 鈴木 進氏:ヤクモスミレ(八雲菫)は流通名(園芸品種/栽培品種名)として扱っている。
交雑親
スミレ
スミレ ( 2n=48 )
Viola mandshurica W. Becker
ニョイスミレ
ニョイスミレ ( 2n=24 )
Viola verecunda A. Gray
Viola x 'Yakumo' (Viola x sp.)
Viola mandshurica x V. verecunda
花の特徴 形状 基本パーツと色はスミレの特徴を持ち、唇弁の小さい形状はニョイスミレに似る。
花期
花柱
芳香
補足
葉の特徴 形状 花期においてはスミレの特徴が強い。
裏面は赤みを帯びている。
補足
参考情報
その他 無茎種であるスミレと有茎種であるニョイスミレの異節間人工交配種。植物体全体の形態は、無茎種の特徴が発現している。
丈夫だが、多湿を好むニョイスミレが片親であるためか、少し乾燥に弱いとされる。
園芸品種(栽培品種)名の表現
 園芸品種とは園芸的に優れた形質を持つ系統の保護を目的に作られ、種の分類項目の一つとみなされますが、独立した概念です。
 表記としては"cultivar(cultivated variety)"を付す方法が用いられていました(一般に"cv."と略す)。
 尚、複数形である"cvs."が使用される例は稀有であり、一語で複数の園芸品種を指し示す必要がある場合に限られます。
 従前は右のように表記されていました。 Viola odorata cv. 'Sulphurea' → Viola odorata 'Sulphurea'
 1995年の国際栽培植物命名規約(ICNCP)では、学名欄の通り"cv."を記載しないことになり、旧表記法は廃止されました。
 (2021年現在、国際栽培植物命名規約の最新版は第9版の2016年版 [ISBN 978-94-6261-116-0] です)
 園芸品種(栽培品種)を単に「品種」と呼ぶ例が散見されますが、分類項目の品種("f.")とは異質な概念なので、意識的に区別すべきでしょう。尚、栽培品種名は、正確を期すれば「学名」ではないのですが、便宜上、同様に扱われる例が多く、当サイトも同様です。
 白い花を持つニョイスミレが片親ながら、紫色が全面に出ています。その上で、濃い紫条が全ての花弁で見られ、独特な模様を形成していますね。もう少し花弁の地色が薄い個体の写真を拝見したことがありますが、濃い紫状が走った様子はオオバタチツボスミレ風でした。
2008/07/19


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 (2008/07/19) Latest Update 2023/08/29 [330KB]

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