←戻る
次へ進む→
ヒュウガスミレとフイリコミヤマスミレ 進む→
次へ進む→
 ヒュウガスミレの自生地を見て「やはり、そうか!」と思ったことがあります。左のヒュウガスミレも、右のフイリコミヤマスミレでも同じですが、生育環境として、地面は湿っていても決して薄暗い場所ではないことがお分かりいただけるでしょうか。ともに東南向きの斜面(法面)で少なくても半日は太陽が当たります。
 最初に観察した場所や、最初に調べた書籍情報のイメージは強く記憶に残るものなのでしょうね。四国の坂道で面白い模様のフイリコミヤマスミレに遭遇した時は、葉の変化よりも環境に驚いてしまって、方位磁石を持ち出したり、最近伐採された痕跡はないかと探してしまいました。しかしながら、太陽の位置はほぼ真上で、水が滲み出していなければカラカラに乾いてしまうような場所なのです。ヒュウガスミレも視界が開けた坂道の法面で咲いていました。正しく理解するためには、実際に幅広く観察することが大事なのだなぁと改めて感じています。
 改めて歩いた関東の自生地は細い沢沿いで薄暗いのですが、登るにつれて徐々に開けてきます。他のすみれたちもいっしょに見られ、暗い場所ばかりが好きでもなさそうでした。
ページのトップへ戻る