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オオバキスミレ

 オオバキスミレを鉢植えとして見るのは、少し不思議な気がします。路傍に叢生する大柄のすみれが、鉢に収まって、こじんまりと咲いているのですから、なにやら、それらしさが感じられませんね(笑)。

 おそらく、温室育ちなのだろうと思いますが、まだ、時期が早いというのに無理に花を咲かせるように育てられたのでしょう。こんな低い位置で黄色い花を咲かせています。その姿は、まるで標高の高い岩場に咲いているナエバキスミレのようです。

 オオバキスミレは、一般に、茎が伸びて、更に枝分かれするように斜めに伸びた葉の葉腋から花茎を伸ばします。この個体は全体に不自然ですね。大きめのプランターか地植えで育ててから、この鉢に植え替えたのだろうと思われます。

 オオバキスミレは懐かしい里山の風景を思い出させてくれるすみれかも知れません。今年の春もどこかで出逢いたいものです。

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