北海道初日の段階で、あれっと思ったことがありました。以前、網走から釧路まで抜けた際に目にした風景や植物たちの様子と違うのです。例えば、一面を白く染めるような印象を与えるオオバナノエンレイソウが、探して探して、やっと見つかるといった始末でした。
でも、エゾノタチツボスミレがニョイスミレと勝負する程に多いという点は同じですね。海岸沿いの湿地帯や山地へ行くことは決めており、なんとか、低山などの別環境を歩いてみたくて、少し遠回りながら、とある森林公園を歩いてみました。
運良くエゾノタチツボスミレが多く見られました。湿地帯の個体群とは異なり、とても新鮮かつ端正な姿です。ほぼ北海道全域に分布するとされますが、五十嵐博氏が述べる通り、道東の分布が濃い印象です。これでも、観察地付近は比較的少ない方なのだろうと思いました。