国内水平分布 English
オキナワスミレ (沖縄菫)
【注】近年の研究成果により、未記載種であるシマジリスミレと同一分類群であり、ウラジロスミレ類ではない可能性が高い。
オキナワスミレ オキナワスミレ
沖縄県(本島) 2007年2月25日
オキナワスミレ オキナワスミレ
オキナワスミレ オキナワスミレ
通常、葉身HELP!基部は重ならないはずだが、ご覧の通り。色が薄い葉では、ジマジリスミレ同様、葉脈HELP!に沿って色が濃い。
オキナワスミレ オキナワスミレ
オキナワスミレ オキナワスミレ
沖縄県(本島) 2007年2月25日
オキナワスミレ オキナワスミレ
植栽 2006年4月15日
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分類 ウラジロスミレ類(アオイスミレの仲間、つまり、ニオイスミレ類との説あり)。
学名 基本種 オキナワスミレ Viola utchinensis Koidzumi
品種  
変種  
異名  
由来 utchinensis : 地名の由来する (方言)沖縄の、琉球の
外国語名  
茎の形態 有茎種
生育環境 海岸の隆起珊瑚礁の隙間。
時間帯により直射日光が差し、夕方には半日陰になる海岸線の石灰岩(隆起珊瑚)の岩場。
分布 国内 沖縄本島。
海外 日本(沖縄)固有種。
補足 事実上、自生地は撮影地の1ケ所のみ。
花の特徴 形状 小輪~中輪(1.3-3cm)。卵状心形。側弁は無毛。
淡い紫から白色。または白色に淡い紫色が滲む。
白色。シマジリスミレ同様に桃割れ状に中央部が凹む。
花期 花期はとても長い(2~4月)。
花柱 観察した個体では棒状。
芳香  
多くの場合、根生するが、一部は茎生(腋生)する。
葉の特徴 形状 小型(2~4cm)の心形(円心形)。葉が多い。ゆるやかな鋸歯HELP!がある。
厚めで常緑。表面は光沢のある濃緑色。裏面は淡緑白色。
托葉 櫛の歯状。
両面とも無毛。通常、基部の側辺部が重ならない(例外多い)。ロゼット状に展開する。
種の特徴 形状  
 
栽培している方の情報では「熟した果実は下向きに根元で弾ける(溢れる)」とのこと。
果実は球状。
根の特徴  
絶滅危惧 環境省【絶滅危惧IB類(EN)】 HELP!、沖縄県:絶滅危惧Ⅰ類
基準標本 オキナワスミレ : 沖縄県恩納村 by T. Kanagusuku (京都大学収蔵)
染色体数 2n=44
その他 根茎が太く、経年により木質化する。種子は弾けず、株元に溢れる。
野生絶滅したオリヅルスミレとともに、現状、ウラジロスミレ類とされる(異論あり)。
地上茎はほとんど伸長しない。
 多くの文献に「極めて限定的な場所にのみ生育する」とされ、一度でも目にすることができれば幸運だろうという意識で自生地を訪ねてみました。今回で二度目になりますが、前回は自生地に対する認識が不足していて、早々に引き揚げることに・・・。今回も天候や交通トラブル等の影響を受けて、ちょっと苦しみました。
 個体数も限られ、絶滅寸前と考えて良いのでしょう。そういう意味では、自生地を訪ねる時、それなりに苦労する方が良いのだろうと思います。
 石灰質の岩場の隙間にしがみつくように自生するという意味ではシマジリスミレに良く似ています。また、葉の様子については、基部の小さな違いを除けば似ていますから、混同されても仕方がないと感じました。
2007/02/27
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 オリヅルスミレの命名者である横田昌嗣助教授は『月間おきなわ 緑と生活』で染色体数に関する仮説を述べています。オリヅルスミレは染色体数2n=22という変わり者ですが、国内唯一の同類であるオキナワスミレは2n=44だという点に注目しています。つまり、倍数体起源ではないかと考えていたようですね。現在なら、解明できる仮説なのではないでしょうか。
2014/08/29
 ウラジロスミレ類について、一時的に「無茎種」に分類した後、結局、「有茎種」に戻した経緯があります。
2015/01/17
 栽培品が流通しているそうです。でも、オキナワスミレとシマジリスミレがゴチャゴチャ状態に混同されていて、どちらが届くか分からないのだとか。現地では、じっくり観察できても、事前にチェックポイントを適切に把握しておかないと、似たようなすみれだったなぁ~で終わってしまうかも知れません。ただ、現地での印象は少し異なります。
 でも、類(節)が別とされている2種です。聞くところによると、栽培を続けているうちに、幾つかの特徴が変わってしまうことがあるのだとか(葉の基部など)。シーケンサーを利用しなくても、外見で分かるのがありがたいところですね。
2015/01/17
 シーケンサーを利用したというか、近年の分子系統学的な解析によって、やっと、オキナワスミレとシマジリスミレのゴチャゴチャ状態に一石が投じられようとしています。
 従来の「目で見た違い」による分類では「柱頭の形状の違い」に力点が強く入ってしまって、このよく似た両種が別のグループとされていました。しかしながら、結果は「両者は同一分類群と言ってよいと結論され、~中略~、また、系統的位置は明らかにエゾノタチツボスミレ類に入った」と発表されました。
 このサイトでは「エゾノタチツボスミレ類」という分類名を使用していません(検討が必要かも)。それは今回横に置いておいて、オリヅルスミレの倍数体起源説は否定されたことになりましょう。ただ、同一種(その種内変異)と発表された訳ではありませんので、現状、未記載種であるシマジリスミレの正式学名に言及される状況ではありません。
2017/11/18
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徒然草 2007/03/04 2017/11/27      
2007/03/04 2017/11/27      
(2007/02/28) Latest Update 2018/08/28 [390KB]
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