ヴィオラ・プベスケンス - Viola pubescens -
ヴィオラ・プベスケンス
東京都 2006/04/04 植栽
ヴィオラ・プベスケンス ヴィオラ・プベスケンス
東京都 2006/04/04 植栽

ヴィオラ・プベスケンス ヴィオラ・プベスケンス
千葉県 2010/04/29 植栽
ヴィオラ・プベスケンス ヴィオラ・プベスケンス
千葉県 2010/04/29 植栽
ヴィオラ・プベスケンス
千葉県 2010/05/26 植栽 変種のeriocarpaである可能性あり
分類 キスミレ類
学名 基本種 ヴィオラ・プベスケンス Viola pubescens Aiton Hort. Kew. ed. I. 3: 290. (1789)
変種
Viola pubescens var. scabriuscula Schwein. ex Torr. & A. Gray Fl. N. Amer. (Torr. & A. Gray) 1: 142. (1838)
Viola pubescens var. eriocarpa Nutt.
Viola pubescens var. peckii House
品種
異名
Viola pensylvanica Michx.
Viola eriocarpon (Nutt.) Schwein.
由来 pubescens : 「真綿のような~、有毛の~」。
外語一般名 【英】Downy Yellow Violet(綿毛の生えた黄色いすみれ)、Smooth Yellow Violet
【日】アメリカキスミレ
茎の形態 有茎種
生育環境 陽光の強い乾燥気味の開いた森林、林縁部。沼が多い森林地帯とする資料もある。
分布 国内
海外 北米東部。
補足
花の特徴 形状 中輪(直径約2センチ)。側弁基部に白い微毛がある。
黄花(緑色に近い淡い黄色)。花弁に茶褐色の筋が入る(唇弁に多い)。
極めて小さく目立たない。
花期 早春から咲き始め、花期が長い(自生地では4~5月)。
花柱
芳香
補足
葉の特徴 形状 広心形。基部は余り深く入り込まない。先端が軽く尖る。托葉は全縁。
両面とも明るい緑色。
補足 茎の上方に数枚の葉を付ける。ほぼ無毛(疎らな白い微毛が見られる程度)。ただし、有毛品と無毛品双方が見られる。
種の特徴 形状 倒卵形。中から大粒。
種子:茶褐色、種枕(エライオソーム):淡褐白色。光沢がある。
補足 通常、柔らかく白い毛で覆われた球形の果実(朔果)を付ける。蟻散布植物。
ただし、複数の型があり、オオバキスミレやニョイスミレに近い形状もある。
根の特徴 太い。
絶滅危惧情報
基準標本 アメリカ合衆国。
染色体数 2n=12
参考情報
その他 育てやすい。日本では「アメリカキスミレ」の名で流通している。
ラテン語の読みとして「プベッセンス」とする場合もある。通常、真夏は休眠する。

ヴィオラ・プベスケンス ヴィオラ・プベスケンス
2017/05/15 千葉県 2017/04/24 植栽

 噂の果実が膨らみました。丸くて白いビロード状の短毛で覆われています。綿毛とは、この果実の毛のことだったのでしょうか。すみれ仲間のサイトによりますと、この型の他に、無毛で緑色や褐色の果実も見られるそうです。種子は茶褐色で白い種枕(エライオソームHELP!)が目立ちます。
2010/05/26

 由来に記載の通り、"pubescens" は真綿のような~、毛で覆われているという意味を持つのですが、葉に毛があるという説明を見かけます(".....having softly pubescent leaves")。ただ、実際に撮影できた個体の葉はほとんど無毛と呼んで良い状態でした。北米大陸の半分以上の地域に分布する北米版オオバキスミレ。とても普通の黄色いすみれ"Common Yellow Violet"ですから、多くの型があるのではないかと容易に想定できます。実際に観察した印象では、葉の毛に由来するというより、朔果HELP!の毛に由来するとした方が素直ではないかと感じています。
2010/06/17

 多くの「型」があり、未整理の状態で個々の特徴を記載するのは妥当ではない可能性があります。つまり、オオバキスミレのページにナエバキスミレやフチゲオオバキスミレの特徴までを記載すると、混乱する可能性があるということです。時間をかけて整理したいところです。
2010/06/24

 Changes to the Scientific Nomenclature(科学的な命名法の変更)という記事を読みました。学名の変更があったようです。その記事によると、Viola pensylvanica = Viola pubescens var. pubescensで、Viola pubescens = Viola pubescens var. scabriusculaとあります。入れ替わりになっていますね。
2011/09/14


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(2006/07/02) Latest Update 2023/10/08 [255KB]

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