タナオスミレ (種生菫)
タナオスミレ
タナオスミレ タナオスミレ
東京都 2008年3月27日 植栽
交雑親
ヒゴスミレ
ヒゴスミレ ( 2n=24 )
Viola chaerophylloides (Regel) W.Becker
var. sieboldiana (Maxim.) Makino
東京都八王子市 2010年5月1日
フモトスミレ
フモトスミレ ( 2n=24 )
(写真:フイリフモトスミレ)
Viola sieboldi Maxim.
岩手県奥州市 2006年5月5日
学名
タナオスミレ : Viola x kurokawae H. Hara ex F.Maek. et T.Hashim., nom. nud. Published in: Violets Jap. 6 (1963)
フイリタナオスミレ : Viola chaerophylloides (Regal) W. Becker var. sieboldiana (Maxim.) Makino x V. sieboldi Maxim.
フイリタナオスミレ : Viola x kurokawae f. variegata E.Hama
茎の形態 無茎種間の交雑種
生育環境 山地の落葉樹林下など。
分布 国内
海外
補足
花の特徴 形状 小輪から中輪。側弁は有毛。
フモトスミレに似た印象の白花を咲かせる。側弁と唇弁に紫条が入る。
円筒形、淡紫色または茶褐色。
花期
花柱 虫頭形。
芳香
補足
葉の特徴 形状 卵(または楕円)状披針形。菊葉状または不規則な鋸歯HELP!タイプがあるとされる。
表面は暗緑色、裏面は紫褐色を帯びる。
補足 表面に短毛が見られる。
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本 【参考】三重県、群馬県(鳴神山)で採集されている。
参考情報
その他 命名は発見地である「名賀郡青山町種生(三重県、2004年の合併により現在は伊賀市)」に由来する。
不稔。根や地下茎で殖える。フイリフモトスミレを片親とするフイリタナオスミレは表面に白斑が入る。
 今のところ、すみれ展のような場所で目にするすみれです。種生小学校の児童が見つけたとのこと。情報も非常に少ないのですが、なかなか魅力的です(栽培者に謝意を表します)。「種生」ながら、種子はできません。
2008/11/09

 群馬在住のすみれ好きさんから、「確実とはいえない」との注釈付きで、写真と情報を提供していただきました(「参考提供資料」をご覧下さい)。フモトスミレの交雑種は判断が難しいかと思います。なにしろ、フモトスミレ自体の変異が幅広くて、「なんだこれは?」と首をかしげることが多いのですから。それでも、その地域のフモトスミレが頭に入っていれば判断できる可能性が高くなるだろうと思います。
 フモトスミレと、もう一方の親がエイザンスミレであったなら、スルガキクバスミレということになります。まだ、きちんと観察ができていないハイブリッドです。写真で見る限り、この両者の違いは微妙なところですが、スルガキクバスミレの葉は確かにオクタマスミレに似ています(オクタマスミレはしっかり観察できているのです)。こうした積み重ねが足がかりになるということなのでしょうね。
2010/01/28


タナオスミレ タナオスミレ
群馬県 2022年4月25日
 やっと、自生株に出逢いました。久しぶりに10人を超すグループで観察に出掛けました。先頭に置いて行かれないようにと思いながら、ふと、足元を見ると、この菊葉が目に入ったのですね。
 「お、オクタマスミレっ!」と口走ってしまいましたが、先ず、葉が目に入りますよね。
2022/05/01


(つぶやきの棚)徒然草

 (2008/11/09) Latest Update 2023/08/06 [400KB]

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