ナガバノスミレサイシン (長葉菫細辛)
ナガバノスミレサイシン
ナガバノスミレサイシン ナガバノスミレサイシン
神奈川県 2010年5月1日 alt.=775m

ナガバノスミレサイシン ナガバノスミレサイシン
東京都八王子市 2006年4月27日 高尾山
ナガバノスミレサイシン ナガバノスミレサイシン
東京都八王子市 2021年3月26日 高尾山
ナガバノスミレサイシン
膨らみ始めた蕾です。色合いはクリームイエローと表現するのが妥当と感じました。白っぽい花が多い場所です。
東京都八王子市 2022年4月2日 高尾山
分類 スミレサイシン類
学名 基本種 ナガバノスミレサイシン Viola bissetii Maxim. Published in: Bull. Soc. Imp. Naturalistes Moscou 54(1):5. (1879)
変種
フイリナガバノスミレサイシン Viola bissetii var. kiusiana H. Terao
品種
シロバナナガバノスミレサイシン Viola bissetii f. albiflora Nakai ex F.Maek.
異名
由来 bissetii : 献名を受けた人名に由来する。J. Bisset(英国の植物採集家、明治初期に来日、1841-191)。学名として稀に Viola bisseti が使われるが、ラテン語としては違和感がある。
外語一般名
茎の形態 無茎種
生育環境 山地の湿り気がある日陰。ただし、花期には日照がある場所を好む。
分布 国内 太平洋側の降雪の少ない地方に多い(茨城県以西)。
海外 中国の資料に記載があるが確認に至らない。日本固有種とする文献がある。
補足
花の特徴 形状 大輪。側弁の基部に毛がない。
色 一般に淡紫色。かなり白いものから紅色まで変化がある。側弁と唇弁に紫条が入る。
距 丸く太い円筒形。花弁より色が濃いことが多い。
花期 普通(4月から5月)。
花柱 カマキリの頭形で、くちばし状に少し突き出ている。
芳香 なし(稀に微香)。
補足 シロバナナガバノミレサイシンは白花変種に限定した表現ではないとされる。
葉の特徴 形状 細長い心形。先端は尖り、基部は深い心形。花後は同じ形で比較的大きくなる。
色 濃い緑色。少し光沢がある。
補足 花期には展開が不十分で基部が巻いている場合が多い。無毛であるか、基部や裏面の葉脈に微毛が見られることがある。
種の特徴 形状 広倒卵形。基部が尖る。大粒。
色 種子:淡褐色(ただし、乳白色の写真を見せていただいたことがある)、種枕(エライオソーム):白色。光沢は弱い。
補足 種子数は少ない。
根の特徴
絶滅危惧情報 福島県:絶滅危惧Ⅰ類、千葉県:絶滅危惧Ⅰ類、京都府:絶滅危惧Ⅱ類、奈良県:絶滅危惧Ⅰ類、和歌山県:絶滅危惧Ⅰ類、香川県:絶滅危惧Ⅰ類、佐賀県:絶滅危惧Ⅰ類
基準標本 フイリナガバノスミレサイシン : 大分県 鶴見岳 1930.4.13 by S. Yoshioka (京都大学収蔵)
染色体数 2n=24
参考情報
その他
細長い根茎がある(スミレサイシン程度には太くならない)。* 横に這い、節が多い「日本の野草(山と渓谷社)」。
スミレサイシン類はスミレサイシンが日本海側、アケボノスミレが内陸部、ナガバノスミレサイシンが太平洋側にと住み分ける。

ナガバノスミレサイシン ナガバノスミレサイシン
ナガバノスミレサイシン ナガバノスミレサイシン
山梨県南都留郡 2003年4月26日
シロバナナガバノスミレサイシン シロバナナガバノスミレサイシン
シロバナナガバノスミレサイシン
東京都八王子市 1999年4月4日 高尾山

ナガバノスミレサイシン ナガバノスミレサイシン
花後の葉はかなり大きくなる。まだ、夏葉と呼べる時期ではないが、掌と比べて見ると大きさが分かる。
東京都八王子市 1998年4月12日 高尾山 静岡県富士宮市 2000年5月3日 田貫湖

ナガバノスミレサイシン ナガバノスミレサイシン

シロバナナガバノスミレサイシン シロバナナガバノスミレサイシン
シロバナナガバノスミレサイシン 静岡県富士宮市 2009年4月11日 alt.=900m

フイリナガバノスミレサイシン フイリナガバノスミレサイシン
フイリナガバノスミレサイシン 愛媛県久万町 2009年5月10日 alt.=1,100m


 スミレサイシンを探して新潟県まで遠征した(?)のに、1999年までには出逢えていません(注釈:2001年に新潟で撮影)。ナガバノスミレサイシンも比較的に草丈が高い(5~12cm)イメージですが、スミレサイシンはもう一回り大きいのです。
1999/06/20

 資料では花期には葉の展開が不十分と記載されていますが、高尾山で見た例ではきれいに展開している個体が多かった。一方、アケボノスミレは確かに葉全体が巻いている個体がほとんどです。
 唇弁と他の花弁の色が微妙に異なり、二色咲きのイメージがある個体に出逢いました。独特の紫色がかわいい感じを醸し出しています。
2003/05/11


 少し古い資料では、自生は茨城県以西とされていましたが、福島県でも自生していることが知られて来ました。いわき市という地名が出てきます。意外に沿岸部ですね。ナガバノスミレサイシンの分布は太平洋側と言っても一般には内陸部寄りの山地に自生するのですから、興味深い分布情報だと思います。
2012/06/14

 千葉県に自生記録がありますが、一般的な自生地のイメージとは異なるエリアです。現在は県の絶滅危惧種とされています。
2014/03/30


(つぶやきの棚)徒然草

 (1999/06/20) Latest Update 2026/03/20 [855KB]

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