国内水平分布 English
ノジスミレ (野路菫) [別名:スルガスミレ]
シロノジスミレ (白花野路菫) [別名:シロバナノジスミレ] オトコノジスミレ (男野路菫)
リュウキュウコスミレ (琉球小菫) シロバナリュウキュウコスミレ (白花琉球小菫)
モモバナノジスミレ [俗] (桃花路菫) ニオイノジスミレ [俗] (匂路菫)
* コマキノスミレ (駒木野菫) [俗] (変種や品種ではなく、多距型のノジスミレに与えられた俗称である)
ノジスミレ
鹿児島県日置市 2008年3月20日
ノジスミレ ノジスミレ
鹿児島県薩摩川内市 2008年3月20日 鹿児島県鹿児島市 2008年3月17日
ノジスミレ ノジスミレ
ノジスミレ ノジスミレ
東京都八王子市 2009年3月21日
ノジスミレ
神奈川県 2010年3月19日 植栽
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分類 ミヤマスミレ類
学名 基本種 ノジスミレ Viola yedoensis Makino
品種
シロノジスミレ Viola yedoensis f. albescens (Takenouchi) Hiyama ex F. Maekawa
オトコノジスミレ Viola yedoensis f. barbata Hiyama
変種
リュウキュウコスミレ Viola yedoensis var. pseudo-japonica (Nakai) Hashimoto
シロバナリュウキュウコスミレ Viola yedoensis var. pseudo-japonica f. sonoharae E. Hama
異名
リュウキュウコスミレ Viola pseudo-japonica Nakai
ミドリリュウキュウコスミレ Viola pseudo-japonica f. viridescens Nakajima
由来 yedoensis : 江戸=東京の cf.: 地名に由来する、pseudo : 偽の(似ている)
外国語名 【中】 紫花地丁 zi hua di ding、光瓣菫菜菲律賓菫菜短毛菫菜、 【韓】 호제비꽃、
【英】 Tokyo Violet, Taiwan Violet, Neat Philippine Violet, Arrow-leaved Violet
茎の形態 無茎種
生育環境 乾いた明るい平地に多い。
分布 国内 秋田県を北限に屋久島まで分布している。
海外 朝鮮半島(南部)から中国(中部)で広く見られる。
補足  
花の特徴 形状 中輪(1.2~2cm)。全体に扁平で寝ているが、縦にも細長い。萼の付属帯は丸い。
赤みを帯びた淡紫色。紫条が目立つ。花色が白く色が抜けやすい。
細長い円筒形。
花期 比較的早咲き。秋の返り咲きが比較的多く見られる。
花柱 カマキリの頭形。
芳香 持つ場合がある。
補足 大きく波打ち、きりりとしていない。通常、花弁は無毛、花茎は有毛。
葉の特徴 形状 へら型が多いが、長三角状披針形HELP!、長楕円状披針形、長卵状披針形など多彩。
先端は丸くて尖っていない場合と、尖る場合がある。
基部は切形または心形、特に広い楔型。低い鋸歯HELP! がある。
HELP!托葉は無毛、一般に狭い披針形で全縁。
表面は緑色、裏面は淡緑色が多いが、淡紫色から濃紫色を帯びる場合もある。
補足 通常、両面に短い毛が密生する。葉柄に狭い翼HELP! があるが、全くない個体も多い。
種の特徴 形状 倒卵形。へその方へ尖る。中粒。種枕が目立つ。
種子:濃褐色、種枕:淡褐白色。光沢はない。
補足  
根の特徴 白い。一般に太く長い。
絶滅危惧  
基準標本 ノジスミレ : 東京
オトコノジスミレ : 東京都 赤羽 1948.4.5 by Hiyama (京都大学収蔵)
染色体数 2n=24
(Yoshioka, H. & R. TANAKA. 1981. Chromosomes of Viola. Shin Kaki 112)
その他 主に中国で薬用植物(薬草)として広く知られている。
側弁の基部が有毛で、全体に毛深い型をオトコノジスミレとしている。
逆に、無毛型のケナシノジスミレ (Viola yedoensis Makino f. glaberrima F.Maek.) が記載されたことがある。
コマキノスミレ(俗称)の名称は地名に由来する(駒木野:八王子市)。
ニオイノジスミレという俗称が書籍で紹介されたが、取り扱いには戸惑っている。
八重咲きの型が園芸流通している。
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ノジスミレ ノジスミレ
神奈川県 2011年3月21日 植栽 説明札に「ももばなのじすみれ」と記載

ノジスミレ ノジスミレ
神奈川県 2012年3月22日 植栽 説明札に「においのじすみれ」と記載
 モモバナノジスミレという表現がありました。例えば、サクラタチツボスミレについては、ちょっとした色の違いだろうと思っていたのですが、実際に隣あって咲いている状況を見て「あー、こんなこともあるんだ」と実感したことがあります。ただ、元々ノジスミレには多彩な色合いがありますよね。その多彩な色合いの一つと感じます。
 ニオイノジスミレについて「信州のスミレ(今井建樹、伊藤昭介著)」に説明があります。『匂いが非常に強く、全体が小型。白濁した緑色の葉表面に短毛が密生、暗紫色の裏面は無毛。根が肥大化する。』とのこと。展示品の特徴とその説明は一致していますね。この個体を嗅いでみましたところ、強いとは思いませんでしたが、甘めの香りがしました。
 芳香の強弱を含めて、この程度の差異では品種に区分することの是非は議論の余地あるでしょう。ただ、見た目だけではなく、性質が異なるのであれば分けるのが必然だろうという感想を持ちます。このケースが該当するか否かは分かりません。
2013/01/11

ノジスミレ この展示品の説明があったか、記憶とメモがない(笑)。

花と葉に白絞りが見られる変わり種というところだろう。
神奈川県 2011年3月21日 植栽

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ノジスミレ ノジスミレ
東京都八王子市 2003年3月29日 東京都八王子市 2000年4月2日
シロノジスミレ シロノジスミレ
東京都 1999年4月10日 植栽 千葉県 2000年4月14日 植栽
 生育場所や全体のイメージがマンジュリカに似ていながら、開花時期が少し早く、花の感じが明らかに違うので見間違うことは少ないと思います。文献によると、果実の形状が尖っていて、マンジュリカのように褐色の斑点ができないので、その時期にも区別ができるのだそうです。市街地の陽当たりの良い路傍等に咲いているそうですが、私個人は余り見掛けていないのです。
 シロノジスミレは東京都で見出された純白種(白変種)で、芳香が強いものです。園芸店で比較的良く見掛けます。
1999/06/20
ノジスミレ ノジスミレ
茨城県つくば市 2003年3月21日 筑波山麓
 陽だまりが大好きなノジスミレですが、障害物がなく、日光を独占できる石段の壁に小さな隙間を見つけて、数段に渡って咲いていました。こんな場所にタネが引っかかる可能性は、どの程度なのでしょうか。
2003/03/25
 素年前、ノジスミレとコスミレ、ヒメスミレ、それからスミレが同居している場所を見つけたのですが、困ったことに、その違いが微妙で見れば見るほど分からなくなってきました。高尾山近辺で見た個体は「ノジスミレです!」と主張しているような風貌だったのですが、最近見つける個体はとても面倒くさいのです(笑)。
2006/05/20
 南国薩摩で出逢ったノジスミレは花茎が長めで、葉が立ちあがるスマートな個体でした。余り、キリリとしないというのがトレードマークなのにどうしたことでしょうか。それから、地元の方も悩む「スミレやコスミレと区別が難しい個体」も多く目にしました。多くの自生地を見ることは大事ですが、見れば見るほどに混乱しなければ良いなぁと思います。
2008/03/25
 植物体や花弁の毛の有無(または多寡)で品種とすることが多いのですが、顕著な特徴とみなされる場合を除いて、余り推奨できる話だと思っていません。ノジスミレの場合は、同定の一助になる側弁基部の毛について判断材料とされたものかも知れません。いづれにしても、「品種」というより、「型」という区分があるとでも理解した方が妥当でしょう。
2010/11/26
 改めて、中国(台湾を含む)の資料やwebサイトを見ると、おそらく、ほとんどの方は混乱すると思います。紫花地丁、光瓣菫菜、菲律賓菫菜、短毛菫菜等々、たくさんの名前が出てくるだけでなく、学名や写真を見ても「あれ」と「これ」と「それ」がいっしょに扱われている、そんな感覚に陥ってしまうのです。ノジスミレとヒメスミレとコスミレ、それからスミレもほぼ同じものであるかのようであり、学名にしても、シノニムを含めて10種類程度が併記されていたりします。
 想像ですが、とにかく個体数が莫大な数に上るのだろうと思います。それぞれに変化があり、交雑種もあって、まとめることができないのかも知れません。共通するのは、主に中国で薬用植物(薬草)として広く知られていることです。その資料にはフラボノイドとして'violayedoenamide'、効能として 'anti-HIV-1' という単語が出てきます。侮れませんね(笑)。
2011/09/10
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(1999/06/20) Latest Update 2018/04/03 [660KB]
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